俺ガイル ss 八幡 壊れる。 PC生活: ※ss select>やはり俺の青春ラブコメはまちがっている(八幡メイン②)

結衣「八幡は私の!」 雪乃「いいえ、私のよ」【俺ガイルss/アニメss】

俺ガイル ss 八幡 壊れる

八幡「レポートに将来先生の家に永久就職するって書いたら、毎日電話とメールの嵐なんだが」 雪乃・結衣「」 結衣「ヒ、ヒッキー嘘だよね?」 雪乃「・・・」 八幡「嘘というかレポートに将来の事についていつも通り書こうと思ったがその頃独身ならと思って書いたまでだ。 何だかんだあの人といる時が素に近いからな。 俺の結婚相手の条件の収入は満たしているし」 結衣「でも!」 雪乃「比企谷君。 それは平塚先生に迷惑かけるかもしれないわよ。 元生徒と教師とはいえ社会ではマイナスイメージでしかないわ」 結衣「そ、そうだよ。 ユキノンの言う通り」 八幡「そうだよな。 そう言えば先生も諦めて前へ進んで婚活へ励んで」静「比企谷!」バタン 八幡「ど、どうも先生」 静「昨日はなぜメールの返信を返してくれなかったんだ!朝まで待っていたというのに」 八幡「そ、それはその昨日小町にホラー映画見せられて早く寝たかったので夜携帯鳴ると恐いので電源切ってました」 静「なんだ。 比企谷にも可愛いところがあるんだな。 」 静「ところで比企谷、今日の私の服装はどうだ。 ブラウスとスカートを着てみたんだが」 八幡「似合ってますよ。 先生いつもパンツスーツとかですからなんか新鮮です。 これならお見合いパーとかでもモテモテですよ。 今週の土日にでも行ってきたら・・・」 静「比企谷、いや八幡私はもう行くお見合いに行く必要がないと思うんだが」 八幡「せ、先生俺はまだ高校も卒業していないし、それに俺みたいなを目指してるような底辺にいる人間よりもっと高見を目指す人間が先生には似合ってるかと・・・」 静「八幡私はこれから他の男に言い寄られてももうお前の事しか考えられない」 八幡「いや、しかし」 静グスグス 静「やっぱりお前も嫌だよな。 こんなおばさんは・・・」 結衣「 先生泣いちゃったよ。 でもヒッキーだけは渡せない・・・ 」 雪乃「さんちょっとこれから買い物に付き合ってくれるかしら。 さんに服装のアドして欲しいのだけれど」 結衣「う、うん。 この前の誕生日プレゼントのお礼に」 雪乃「それじゃ比企谷君そういう事だから」 八幡「お、おうじゃあな」 結衣「ヒッキー私も諦めないから」 八幡「・・・」 静グスグス 八幡「せ、先生泣きやんでください。 別に俺は先生が嫌いとかじゃなくて、ほら俺達教師と生徒だし」 静「八幡が卒業したら大丈夫だ」グスグス 八幡「いやでも、元教え子でも」 静「私は気にしない。 嫌なんだろ?こんな過ぎたおばさんは」 八幡「俺は先生の年齢は気にしてないです。 先生とは素の自分でいられますし、そのなんというか安心できます」 静「なら何が問題がある。 これから結婚を前提に交際して」 八幡「いや物事には順序がありますし、これから俺は大学に進学もするから。 」 静「八幡は将来会社に就職して養ってくれそうな女性を見つけるとか言ってたじゃないか。 もたもたしてたらお前を別の女に取られる」 八幡「そ、それは」 必死すぎんよー 静「それにや雪ノ下はお前に好意を寄せている。 これから私と過ごす時間より多く同じ時間を過ごすかもしれない」 八幡「い、いや大丈夫です。 あの二人は今のところそういう風に見てませんから」 ュ 静「信じていいんだよな。 」 八幡「は、はい」 静「ならここで証明してくれ」ギュ 八幡「先生何抱きついて 先生の胸が当たってる 」 静「ならキスしてくれ。 今はそれ以上はまだいい」 静「やっぱり駄目なんだな。 や雪ノ下が翌日からさらに突っ掛かるようになったが静さんの監視のおかげでなんとか乗りきれた。 卒業式 静「八幡ようやくこの日が来たな」 八幡「思い起こせば長いような短いような」 静「私は長く感じたぞ。 八幡は私のだ!」 結衣「違う私の!」 雪乃「いいえ、私のよ」 ガヤガヤ 八幡「もう勝手にしてくれ」 陽乃「やっぱ比企谷君を奪い取りたいわ」スタスタ 終 元スレ 八幡「レポートに将来先生の家に永久就職するって書いたら」 sspark.

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俺ガイル12巻の質問

俺ガイル ss 八幡 壊れる

「もう……もうッ!!二度お兄ちゃんの顔なんて見たくない!!」 俺のことを否定する声。 「…どうして……お兄ちゃん…」 学校への通学路、俺に向けられた哀しい目。 朝のその光景が、何度もフラッシュバックのように脳裏に浮かんでくる。 仕方がなかった。 ちょっとした人間関係だったら、まだ小町に相談することも出来ただろう。 だが、俺が今あっているモノはそんな優しいものじゃない。 人の、集団の悪意がまるで粘着質な液体のように、グチャグチャに混ざり合った醜い集団心理だ。 そんなものに小町を巻き込む事は出来なかった。 そう、だから俺は、小町が差し伸べた手を拒絶した。 拒絶するしかなかったんだ。 だから。 だから、俺は何も悪くない。 終わることのない自己弁護を、心の中で何度も何度も繰り返す。 自らその薄汚さに、その欺瞞に気付いていながらも止まらない。 自己を正当化しようとする自分自身に吐き気がする。 それでも、俺はソレを止めない。 そうでもしないとまたすぐに壊れてしまいそうだから。 そうして今度は、壊れるコトを理由にして、 俺は再び終点の見えない自己弁護を続けようとしてしまう。 ああ、俺は醜いな。 肺から無理矢理空気を出すように、必要以上に深い呼吸を俺は繰り返しながら自転車を漕ぐ。 そうでもしないと、 汚泥のように奥底に溜まっていく感情に潰されてしまいそうになるんだよ。 途端に自転車を漕いでいた脚が重くなる。 気の所為などいう言葉で済ませられない程、確実に。 背中から汗が流れる。 自転車を漕いでいたときに出てきた熱い汗ではなく、氷のように冷たい汗。 自転車小屋に自転車を置き、靴箱を通って教室の前まで歩く。 教室が近づいてくると、動悸が速くなり、呼吸が荒くなってきた。 背中から流れるぬめりとした汗が止まらない。 教室の扉に手を当て、扉を開けようとすると手が細く震えだした。 どうなってんだ。 昨日より……いや、今までより明らかに悪化してる。 落ち着け……。 落ち着け。 深呼吸だ、深呼吸。 そう自分に言い聞かせ、深呼吸をしようとするが、 俺の体は脳の命令を無視するかのように、ただ教室の扉の前で突っ立ている。 動悸が更に速くなる。 呼吸がキツい。 そのまま地面に座り込みたくなる。 ああ……もう駄目だ。 そう思った途端、 少しずつ、ゆっくりと視界から色が消えた。 耳に入ってきていた、生徒同士の姦しい声が少しずつ遠くなっていく。 身体から熱が引いていく感覚。 ドライアイスでもぶち込まれたように、冷静になっていく思考。 モノクロに映った、色の無い世界。 静謐に抱かれ、音の支配から隔離された廊下。 そんな世界にゆっくりとした足音が聞こえてくる。 その足音は少しずつこちらに近づいて来ているようだった。 しかし、姿が見えない。 それでも足音は止まることなく、一定のリズムを刻む時計のように、一歩一歩近づいてくる。 そしてその足音は手を伸ばせば届きそうな距離で、ぴたりと止まった。 「失せろ、コレは僕の体だ。 触れるな。 」 その声は一体何処から発せられたのだろう。 研ぎ澄まされた世界の中で、 その声だけがまるで場違いのように浮いて、 茫 ぼう としていた。 顔に違和感を感じ、手を両頬にあて、顔を撫でる。 口元が吊り上がっている感触。 ……笑っているのか俺は。 そう意識した途端、口元の吊り上がっていた感触が消えた。 再び世界に音と色が戻ってくる。 気付けば俺は扉に手を掛けていた。 動機と荒い呼吸は止まっている。 何だったんださっきのは……。 足音の主は誰だ?また俺?いや、何故かアイツとは異質のものを感じた。 いや、じゃあ誰だよ。 何だよ。 え? と、俺は混乱している勢いで、そのまま教室の扉を開けた。 無遠慮な 睨 ね めつけるような視線が襲ってくる。 その視線に、さっきまでの疑問が嘘のように、頭から霧散した。 しばらくするとソレは俺を嘲罵する声に変わり、 まるで少量の毒を点滴で垂らすように、俺の精神をじわりじわりと 嬲 なぶ っていく。 するといつものように、顔をニヤつかせた連中がきた。 「今日の放課後、体育館裏に来い」 それだけ言うと連中は自分のいた席へと戻る。 その後ろ姿をじっと見つめたあと、 俺は机に突っ伏し、寝たフリをした。 今日一日、彼のコトを見ていたが、彼は一度も板書を写していない。 一応、机の上には教科書、ノート、筆箱は出してあるし、手にシャーペンをしっかり持っている。 でも、ずっと何処か虚空を見ているだけで、板書を写そうとはしない。 比企谷くんからの依頼を受けたあの日から、 私はずっと教室内で、結衣と隼人くん達を、彼と遭遇させないように気を配り続けてきた。 それが私が彼に命じられた依頼だったから。 きっと彼は、それで私の罪悪感を少しでも和らげてくれようとしたのかもしれない。 けれど、私からすればそれは逆効果だった。 彼のその優しさが、自己犠牲が、汚い私を糾弾するように責めるのだ。 私は、彼の依頼で動けば動くほど、罪悪感は比例するように増していった。 罪悪感に苛まれる日々が続いていた、ある日のことだった。 放課後、体育館裏に比企谷くんが呼び出されていることを知ったのは。 ソレを知ったのに私は体育館裏に行かなかった。 私はそこで何が行われているのかを、知るのが怖かった。 知ればきっと、私は罪悪感で潰れてしまうから。 いや、何が行われているのかなんて簡単に予想がついていたのに、 比企谷くんの依頼を免罪符にして、ずっとその事実に触れないようにしてきていた。 そうして、目を逸らすたびに、また罪悪感が積もっていった。 そして昨日、私はとうとうその罪悪感に耐え切れず、体育館裏に行ってしまった。 そして見てしまった。 何度も何度も嘔吐を繰り返しながら、地面に蹲り、今にも壊れそうな比企谷くんを。 そして比企谷くんに笑顔で何度も何度も暴力を振るうクラスメイトを。 私は驚愕のあまりその場から逃げるように離れた。 自分の予想より遥かに悍ましい光景だが広がっていた。 まさかあんなに酷いことになっているだなんて思ってもいなかった。 今まで溜め込んできた罪悪感が一気に爆発したように私の内面を掻き混ぜた。 ずっと目を逸らし続けていた分の罪悪感に潰されそうになり、 視界がぼやけ、強烈な吐き気に襲われた。 今すぐこの事を公けにしてしまいたかった。 だから私は決めた。 今日、私は比企谷くんが暴力に合っている現場を動画に収めて、 そして、それをクラスで。 学校で。 明日その動画を拡散して、公けにする。 比企谷くん、ごめんね。 君との約束は守れそうにないよ。 授業中は、ずっと何処か遠い所を見ていた気がする。 鞄を持ち、席を立ち上がり廊下に出る。 廊下をしばらく進んでいくと 「おい、ヒキタニ」 後ろから声をかけられた。 後ろを振り向くと、連中がニヤニヤした顔でこちらを見ていた。 いつもの五人組。 ソイツらの目を見ていると、これから起こることの恐怖が湧いてきた。 痛みという恐怖。 そして、こちら側に再び戻ってこれるのかという恐怖だ。 そんな俺の内面など連中は知る由もなく。 「体育館裏に来い」 そう無慈悲に告げた。 喉が乾き、声が出なくなる。 歯がカチカチと震えるのを無理矢理抑えつける。 俺が何も言わなかったのを肯定と連中は受け取り、大股で体育館裏に向かっていく。 それに、俺はついて行くしか無かった。 連中と廊下を歩いている最中も、朝の小町の言葉が脳裏に浮かび上がる。 今頃になって小町への罪悪感が湧いてくる。 もっといい言い方があったのではないか。 あの時あんな風に言っていれば、と。 ありえたかもしれないIFが頭の中に何度も浮かんでは消える。 そんな思考を頭を振ることで霧散させ、顔を上げる。 見えるのは連中の背中だけだ。 処刑場に近づくほど、手の震えは酷くなり、汗が背中を流れ、傷が激しく痛み始める。 体育館までの道程が、まるで光も届かない程暗い深淵に向かっているような錯覚に陥る。 徐々に視界から色が、聴覚から音が消えていく。 今日、教室で、授業中で何度も体感した不思議な感覚。 徐々に視界が暗くなっていき、 気付けば何も見えなく、聞こえなくなっていた。 足元が覚束なく、自分が本当に地面を歩いているのかさえ分からなくなってくる。 まるでフラフラと夢の中を彷徨いているような感覚。 これは現実からの逃避だと、そう確信する。 思考の海に意識を投げ出していると。 突如腹に不快感が走った。 しかし不思議と痛みと嘔吐感はない。 なのにただ、自分が吐いている事は何と無く分かった。 止まることなく、身体中に不快感が走る。 自分はきっと今暴力を振るわれているのだろう。 なのに。 痛くない。 とても楽だ。 未だ世界に光と音は戻ってこない。 それが凄く心地よい。 もうずっとこのままで俺はいいような気がする。 そうすれば辛い思いをこれ以上する必要もないのだから。 どんどんと意識が重くなっていく。 眠たくなってきた。 少し寝よう。 そうすれば起きた時には終わってるさ。 そう思い、意識を手放そうとしーーーーーーー ッグチ と、不快な音が身体の中に響いた。 それに続くように、まるで肉に刃物を捩込まれるような感触が響く。 「え?」 世界に色と音が、 そして痛みが戻ってくる。 「ッッッーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 俺は背中に走ったあまりの激痛に目を開く。 気付けば体はうつ伏せにされ、背中が剥き出しになっている。 そして悲鳴が出ないように口に何かの布を噛まされていた。 四肢は、それぞれ一人ずつが体の体重を全てかけるようにして、抑え込まれている。 痣傷だらけの四肢それぞれに掛かる高校生一人分の体重。 それがまた激痛となって激しく暴れるように体を 捻 ひね る。 突然獣のように暴れ始めた俺に驚いたのか、俺の背中に乗っていた野郎が手を持っていたモノと一緒に、腕を滑らした。 ソレは大きく線を描くように俺の皮膚を。 肉を切り裂いた。 いや、削り取った。 喉が壊れるほどの絶叫が発せられる。 涙が止まらなくなる。 視界に火花が激しく散る。 「ッッッーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 地面に何度も額を打ち付け、背中の痛みを和らげようとする。 自ら自傷行為を行う、矛盾した行為。 その姿はまるでよく知っている誰かのようで。 「うわ、コイツキモッ」 「自分から、頭打ち付けてるぜー」 「あー、文字削るつもりだったのにミスっちゃったよ」 「マジで?まぁ、この形だったら想像してたヤツより大きめに削ればいいだろ」 「んじゃ、次俺ねぇー」 連中が何か喋っているようだが、その内容がまるで頭に入ってこない。 まるで異国の言葉を喋っているように聞こえる。 ふと、背中と右腕が軽くなる。 体から少し力が抜けた、次の瞬間。 「ッッーーーーー!!!!」 背中と右腕に鋭い激痛が走る。 「場所こうたーい」 「じゃ、次俺死の2画目削るねー」 「あいよ」 またあの痛みがくる。 俺は唸りながら、何度も首を横に大きく振る。 「ん?止めて欲しぃの?」 笑いながら俺にそう言う声に、必死で首を縦に振る。 その度に額がまた何度も地面に打ち付けられ痛みが走るが、その痛みを無視し必死で振る。 「んー、どうしようかぁ」 「いや、ここまできて止めるわけないだろ。 てかお前分かって聞いてるだろ」 「まぁな」 楽しそうな会話。 しかしその会話の中身はまるで、 ラノベの中の、売れない奴隷を拷問して遊ぶ奴隷商のようだ。 「あ、そうだ。 今お前の背中に字を削ってる道具はこれでーす」 目の前に差し出されたのは、 彫刻刀だった。 その刃は俺の血を反射させながら鈍く光っている。 「おい、さっさとやろうぜ。 時間あんまねぇんだし」 「あ、悪ぃ悪ぃ。 んじゃ、2画目いっきまーす」 止めろ。 再び襲ってくる激痛。 肉を抉られる痛み。 どろりとしたものが中に溜まっていく。 「こうたーい」 「3画目いっきまぁす!」 肉に金属が侵入してくる。 何度も何度も額を地面に打ち付ける。 ぬめついた赤が視界に塗られる。 「明日は部活に来なくていいわ」 「はーい、4画目でーす」 深く突き刺さる刃物の感覚。 額から流れ出た血で視界に赤が乱れるように咲き広がった。 「5画目」 背中に今までで一番長い激痛が走る。 数秒が何時間のように感じられる。 雪……ノ…た。 どろりとしたものが溜まる。 「交代だぜ」 「おい、お前5画目と6画目間違えてるぜー」 「マジで!?まぁ。 いいじゃん細かいこと、あくしろよ」 「二度とお兄ちゃんの顔なんて見たくない!!」 「はいよ、6画目だ」 こ………ま………………。 削られる。 背中に感じる生暖かい液体。 どろりとしたものが溜まる。 「じゃ、あと『ね』だな」 「もっと人の気持ち考えてよ!!」 「いやー、なかなか上手く書けてんじゃね?」 思いっきり彫刻刀を抜いたからか、 血が、頭を振り上げた俺の顔まで飛んでき、頬に赤い線を描く。 ゆ………………が…は………………。 どろりとしたものが零れ出す。 「縦いっぽーん」 「もうちょっとだぜー! 」 切れ味の落ちてきた刃が、 削られる肉の周りを巻き込んで、引っ張りながら抉る。 「最後の一画だぜー」 「なぁ、今楽しいか」 楽しいわけねぇだろ。 「キツイならさ」 俺が俺の顔を覗き込むように見る。 「いい加減楽になれよ」 「いやー、頑張ったな」 「マジよ、彫刻刀もう切れ味落ちてるし」 「じゃ、最後の一画いっきまーす」 肉がギチギチと音を立てている。 ソレは削る、抉る、というよりも千切るという表現の方がしっくりとくるようだった。 長い最後のカーブの部分で、俺の肉が彫刻刀の周りに挟まったのか連中は難儀しているようだった。 身体中が不快な音を立て、共鳴しているような感覚。 そして、遂に。 「よっしゃー出来たー!」 彫刻刀が俺の肉から離れた。 「かんせーい!!」 「お疲れー」 「じゃ、今日は満足したし帰ろうぜ」 「だなー」 そう連中は口々に言った、まるで俺に興味を失ったかのように去っていく。 その中の一人の「今日は」という部分が嫌に耳に残った。 額から溢れ出す血液の鉄の匂いが鼻に充満する。 俺は悲鳴をあげている両手を動かし、口に詰まった布を取った。 肩で粗い呼吸をしばらくしていると。 口からくぐもった笑い声がでてきた。 「ヒ……ヴィヒ…………」 潰れた喉ではそこまで大きな声は出ない。 」 それでも、俺は笑う。 何も面白くない。 最悪の気分だ。 最悪だ。 何もかも最悪だ。 なのに笑いが止まらない。 涙が止まらない。 景色が歪む。 赤く歪む。 実態を持たない、どろどろとしたものが溢れ出してくる。 ああ、分かった。 何で俺が笑ってるのか。 やっと、見つけたんだ。 俺が今やること。 簡単なことだったんだ。 鼓膜が破けるのでは無いか。 五月蝿いよ。 耳元で、「死ねよ」と、声が聞こえた。 鉄錆の酸っぱい臭い。 不快で。 不快だ。 不快が? その声に比企谷八幡は泣きながら答える 「喜んで」.

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『俺ガイル』雪ノ下雪乃がヒロインなおすすめSS・二次小説作品まとめ【随時更新】

俺ガイル ss 八幡 壊れる

雪ノ下「.......... あら 」 結衣「ヒッキー!! 」 八幡「ん、ああ..........。 」 八幡 頭が痛い.......... どうも記憶が曖昧だ。 なぜ俺はこんなところにいるのだろうか。 雪ノ下「まったく.......... 転んで頭を打ったあなたを、わざわざ病院まで連れてきてあげたのにお礼の一言もないの? 」 由衣「ヒッキー! 心配したんだからね!?」 八幡 転んで頭を打った.......... ? 確か俺は家のベッドで本を読んでいたはずなんだが..........。 まあ、とにかくお礼くらい言っておこう。 八幡「そうだったんですか.......... 見ず知らずの俺のためにわざわざありがとうございました。 」 雪ノ下 「え?」 結衣「ひ、ヒッキー? 」 八幡「はい?」 八幡 いや、お礼言ったら疑問形で返されるってどういうことだよ..........。 てか、俺の名前ヒッキーじゃないんだけど..........。 雪ノ下「ふ、ふざけないでちょうだい。 いくらなんでもこんな状況でふざけられると少し腹が立つわ。 やはり貴方は更正が必要なようね」 八幡「別にどこもふざけてはいないんですけどね..........。 」 結衣「なにかあったの.......... 悩みでもあるの.......... ?」 八幡「ねえよ..........。 」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 医者「恐らく.......... 記憶喪失でしょう」 雪ノ下「嘘..........。 」 結衣「え!なんで!?」 医者「頭を打ったせいだと思われます。 お話を聞く限り、失ったのは主に今から中学生くらいまでの記憶だと思われます。 」 雪ノ下「.......... 彼は治るのでしょうか?」 医者「戻らないということはないと思います。 日常生活を送るうち、ふとした事で記憶を取り戻すことがあるかも知れません。 」 結衣「そうなんですか.......... ゆきのん!」 雪ノ下「ええ.......... 仕方がないわね、やりましょう由比ヶ浜さん。 」 結衣「うん!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 八幡 いきなり記憶喪失だと説明され、本当は高校生だなんて言われても実感わかねえよ.......... あげくの果てに、なんで高校生の俺は奉仕部なんていう得体の知れない部活に入ったんだ? 八幡 「し、失礼します.......... 」 雪ノ下「あら、来たのね。 まずその腐った目でこちらを見るのをやめて頂戴。 ひどく不愉快だわ。 大体、よくそんな目をしたまま今まで生きてこられたわね.......... 私なら生きているのに耐えられないわ。 ねえ、あなた恥ずかしく.......... 」 八幡 「お、おい! なんで俺は入った瞬間そんな暴言を浴びせられなきゃならないんだよ!?」 雪ノ下「あら、ごめんなさい。 ショック療法よ?わからなかった?」 八幡「流石にわかる訳ねえだろ..........。 」 八幡「せめて、もう少し他のショックはなかったのかよ..........。 」 結衣「じゃ、じゃあさ!ヒッキーこれ食べてみてくれない?」 八幡「なにこれ?」 結衣「え?? クッキーに決まってるじゃん? あ、ゆきのんも食べる?」 八幡「」 雪ノ下「」 八幡「な、なあ雪ノ下。 クッキーってこんなに焦げがついてて鉄のように硬いものだったか? もしかしてここ何年かでクッキーに変化が.......... ?」 雪ノ下「残念ながらクッキーの定義は変わった覚えがないわ.......... 」 八幡「そうかよ.......... まあ、とりあえず食べてみるか..........。 」 雪ノ下「そうね..........。 」 八幡 っっ!? な、なんだこの革命的なクッキーは!? まるで歯ごたえは岩おこし。 口いっぱいに、こしょうとチョコ?の味が広がり.......... 八幡「ゲホッゲホッ、グオハッ!」 結衣「え!? なに!?大丈夫!?」 八幡「あ、いや、喉に詰まっただけだ。 それより由比ヶ浜、これはなんのクッキーだ?」 結衣「抹茶のクッキーだよ。 レシピ通り作ったんだけど、ちょっと焦がしちゃった。 えへへへ..........。 」 八幡 はにかむ顔が可愛いな.......... ってそうじゃねえ!どうやってレシピ通り作って、あんな物ができる!? 雪ノ下なんて今は平然としているが、さっきまでやばかったぞ.......... あ 八幡「....................。 」 雪ノ下「ひ、比企谷君?」 結衣「ヒッキー?」 八幡「高校の教室でバレンタインデー、みんながチョコを貰う中、一人貰えずに机にぼーと座っている俺の姿が浮かんできた..........。 」 結衣「ヒッキー..........。 」 雪ノ下「貴方の思い出した悲しい出来事はともかくとして、少し進展したわね..........。 」 結衣「私のクッキーのおかげ!? それならもっと作ってこよ.......... 」 材木座「んふお!八幡よ! 我は剣豪将軍.......... !」 八幡 「おい、雪ノ下」 雪ノ下「なにかしら?」 八幡 「今、この暑いのにコートを着た不審人物がドアを開け、俺の名前を呼びながらこちらに向かってきているのだが..........。 」 雪ノ下「ああ、あれは貴方の友達.......... ケホン。 失礼、比企谷君に友達はいなかったわね。 貴方の知り合いよ。 」 八幡「さりげなく、人のことデイスッてんじゃねーよ。 てか、あれが俺の知り合いなのか......... めんどくさそうだ。 」 材木座「ケフコン!ケフコン! いきなりだが八幡よ、この世界は我らに優しくはないと思わないか? そこでだ!我は.......... 」 八幡「何いってんだ、この世は八幡大菩薩によって管理されているんだぞ? 名も無き神である俺にしかわからないが.......... 」 材木座「は、八幡さん?」 雪ノ下「!?」 結衣「!?」 八幡「.......... あ、すまん。 」 雪ノ下 「そういえば、貴方がこの部活に入ったばかりの頃、似たような話をしていたけれど、中学の頃の話だったのね.......... 」 結衣「だ、大丈夫だよ! 男の子はみんなそういう時期があるよ!」 八幡「慰めるな.......... 余計悲しくなる。 」 結衣「ごめん..........。 」 材木座「ま、まあ。 今日はとりあえず帰るとしよう.......... 八幡よ! また会う日を我は待ち望んでいるぞ!」 八幡「おう、またな。 」 結衣「..........。 」 八幡「..........。 」 雪ノ下「ふう、暗くなってきたし私達も帰りましょう。 」 結衣「そうだね! せっかくだし途中まで三人で一緒に帰ろうよ!」 八幡「まあ、いいんじゃねえの。 」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 八幡 はあ、まだ一日しかたってないがやけに疲れたな.......... こんなのが、毎日続くのかよ..........。 ガチャ 小町 「あ、お兄ちゃんおかえり~! 」 八幡 「おう.......... なんか背伸びたな、お前。 」 小町「そりゃ、小町はもう中学生ですから。 ほんっと、しょうがないな~ごみいちゃんは。 学校どうだった?」 八幡「いろいろあって疲れたな。 授業は意味不明だし、変な部活にいかなきゃならないし。 」 小町「そうだね~確かにいきなり飛び級したようなものだからね、そりゃ疲れるよね。 」 八幡「まあ、そういうことだ。 あ、そーいやこいつらが何故かついてきたんだが..........。 」 雪ノ下「こんばんは、小町さん。 」 結衣「や、やっはろ~小町ちゃん。 」 小町「あー、雪ノ下さんに結衣さん! いつも兄がお世話になっております~!」 雪ノ下「少し比企谷君に試したいことがあるのだけれど、あがっても構わないかしら?」 小町「どうぞ、お構い無く~! あっ! 小町は急に用事を思い出したから、ちょっと出掛けてくるねお兄ちゃん! 」 八幡「え、あ、いや、急すぎるだろ..........。 」 雪ノ下「何をぐずぐずしているのかしら、比企谷君。 早く貴方の部屋へ案内して頂戴。 」 八幡「はあ..........。 」 八幡「それでここが俺の部屋の訳だが、そろそら何をしに来たのか教えてもらえないか?」 雪ノ下「そうね、時間がないわ。 始めましょう、由比ヶ浜さん」 結衣「うん.......... ごめんね? ヒッキー。 」 八幡「由比ヶ浜.......... ? 雪ノ下.......... ? お前ら何を.......... っておいちょっと待て!」 雪ノ下「何をしているの? 暴れないでじっとしてなさい。 」 八幡「いや、いきなり人をベッドに押し倒すんじゃねえよ。 頼むからわかるように説明してくれ..........。 」 結衣「つまりね、いつ記憶が戻るかわからないしショック療法で戻しちゃおうって、ゆきのんと決めたの。 」 八幡「え.......... っておい! なんで制服脱いでんだよ!?」 雪ノ下「あら、私達の下着姿が気に入らないというの?」 八幡「い、いや。 そういうことじゃ..........。 」 結衣「ヒッキー、緊張しないでリラックスしててね.......... ちょっと恥ずかしいけど頑張るから.......... 」 八幡 「え、いや、その雪ノ下!? 由比ヶ浜!?」 雪ノ下「あら、女の子二人に抱きつかれて嬉しくないの? じっとしてなさい?」 結衣「ヒッキー.......... 」 八幡「お前ら落ち着けって! いくら俺が記憶喪失だからといって、そんな一日で戻そうとする必要なんてないだろ!?」 雪ノ下「いいえ、あるわ。 時間がないのよ。 」 八幡「意味がわからん..........。 」 結衣「私もわからないけど.......... なんか早くしないとダメな気がするんだ。 」 八幡「ますますわからん......... い、いやだから!」 雪ノ下 「比企谷君!」 結衣「ヒッキー!」 八幡「わ、わかったよ..........。 」 八幡 な、なんでこんな美少女二人に抱きつかるというラブコメ的展開になったんだ.......... ? 訳がわからないが心地よい.......... いや、ここで身を委ねてはいけない。 無になろう。 これは何か裏があるに違いない。 目を閉じて何も考えるな。 そのうちにきっと二人も落ち着いて.......... 雪ノ下「比企谷君、比企谷君! 」 結衣「ヒッキー!」 八幡 ああ、暖かくて気持ちいい.......... 抱きつかれるって意外と良いものだな.......... それにしてもそんな涙声になるほど必死に名前を呼ばなくてもいいだろうに 八幡「.......... そんな必死に呼ぶなって、そのうち戻るから.......... あれ、お前らいつの間に服を。 」 雪ノ下「ひ、比企谷君」 結衣「あ.......... ヒッキー!!」 八幡「ちょっ.......... だから抱きつくなってさっきから..........。 」 医者「信じられん、一度心臓と脳が完全に停止したのに、一瞬でここまで復活するとは.......... 」 八幡「え?.......... ?」 雪ノ下「覚えてない? 貴方は私たちを庇ってトラックに跳ねられたのよ?」 結衣「それからずっと二人で名前を呼び続けて.......... やっと伝わった.......... !!」 八幡 ああ、思い出した......... じゃあ、あの世界は.......... 夢、だったのか? 八幡 「ああ、ありがとうな二人とも。 なんか夢の中でお前らの声が聞こえた気がするよ。 」 雪ノ下「ええ」 結衣「うん!」 八幡「なんだ、お前ら。 いつもなら何かとバカにしてくるのに珍しいな。 」 雪ノ下「ふふふふ」 結衣「えへへへ.......... 」 八幡 この事故をきっかけに、俺たちの関係はまた変わっていくのだろうか。 そういえば二人との出会いも事故からだったな.......... そんなに事故も悪いものではないのかもしれない。 八幡 「俺の青春ラブコメは間違っていなかったのかもしれないな..........。

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