僕は君がすき焼けた肌にいい匂い。 萌えた体験談 <故郷の村の幼馴染>

誕生日

僕は君がすき焼けた肌にいい匂い

今から10数年前、大学に進学して故郷の田舎から上京して4年 就職を控えて久しぶりに故郷である寂れた村に帰郷した時の事です。 故郷である村の田舎ぷりにウンザリしてた僕は大学合格して上京したあと 正月も夏休みも4年間一度も故郷に帰らなかった。 主な理由は上京して直ぐ彼女が出来たり都会での遊びが楽しかったのもあるし あとは父親が僕に家業の農業を継がせようとしていたのに都会の大学に行きたいと 僕が無理を言ったのを父親が一旗上げるまでは帰ってくるなと条件のような事をいって 送り出してくれた事がある 父親が何処まで本気で言ったかは知らないけれど僕は4年間一人暮らしをして 大学を卒業し春から就職が内定していた。 それで晴れて故郷へ就職内定の報告をしに戻ったというわけです。 その戻った先で久しぶりに再会したのが当時中学2年生になっていた嫁、友子でした。 友子は僕の家の隣にすんでいた女の子で子供が少ない田舎の村でしたから 僕と友子は小さい頃から常に一緒に遊び 家が隣同士なので夕食も一緒に食べていて下手な親戚より親戚付き合いでした。 僕の家と友子の家のトイレは共同でしかも汲み取り式 お互いの家の敷地の境界に建っています。 僕が高校生友子が小学生の時など友子がオシッコしてる所を知らずに開けてしまって 思い切り毛のはえていないアソコを見てしまったことも有りました。 ただ物凄く驚いたのは僕の方だけで友子は僕の事を兄くらいにしか思っていないので 突然扉が開いた事に驚いているだけで特に恥ずかしがっては居ませんでした。 お風呂に一緒に入る事はあってもあんなふうに思い切り異性の性器を見たことがなかった 僕はめちゃくちゃドキドキしたのを覚えています。 暫くはその時の映像が頭から離れず何度かオカズにしました。 僕が上京する時は友子は本当に悲しそうにしていました。 遊び相手も少ない田舎ですから僕が居なくなると友子は殆ど一人になってしまいます。 僕もその時は後ろ髪を引かれる思いで上京しました。 しかし一端上京した僕はすっかり田舎の事も友子の事も忘れて 大学生生活を満喫、彼女もできてスッカリ都会子のような気持ちで遊び呆けていました。 4年ぶりに戻ってきた田舎は本当に何一つ変わっていなくて まるでタイムマシンであの日に戻ってきたようにしていました。 電車にゆられ流れていく景色、村に近づくほどに徐々に灯りが減っていきます。 あぁ・・帰ってきたんだな俺・・・と少しセンチメンタルな気持ちに成ります。 駅の外にでると父親が軽トラで待っていました。 「ただいま・・」 「おう・・」 父と息子の4年ぶりの会話はこんなものです。 「母ちゃんが晩飯よういしてまってるけん」 「うん」 話すことも無くガタゴトとあぜ道を軽トラが走り 生まれ育ったあの古臭い実家の灯りが見えてきました。 軽トラから降りると母や爺ちゃん婆ちゃんが出迎えてくれて 食卓には僕の好きなものが山ほど並んでいました。 お隣のオバサンとおじさんも農作業を終えて来ていて かけつけた親戚に混じって出迎えてくれました。 その中に友子もいました。 僕の方を隅でチラチラ見ているおさげの女の子がそれでした。 「・・・おまえ友子か?」 4年ぶりにあった友子はすっかり変わっていました。 あの小さかった小学生の友子の面影は何処にもなくて 生意気そうな年頃の女の子になっていました。 少しぽっちゃりしたというか胸も大きくなって体中ムチムチしています。 あと農作業を手伝っているらしく体中コンガリ焼けています。 「うん・・・」 友子はなんだか恥ずかしそうにしていました。 「4年前はあんなに小さかったのにびっくりしたわ」 「それは小学校の時の話やろ」 友子が言います。 「そりゃあんた4年も帰ってこんなら女は変わるわね」 母ちゃんが笑います。 「・・・カズにいはなんかなまっちょろくなったね」 大学生活で僕の肌はスッカリ白くなっていました。 「勉強ばっかりしとったからな」 「ふーん・・」 僕の変化に友子はガッカリしたのか なんだかつまらなそうに見えました。 僕も妹の様に思ってた友子の体の成長と それ以上になんだかドライな態度が寂しく思えました。 お兄ちゃん!!と感激して涙を流して抱きついてこないまでも もう少し嬉しそうにしてくれると勝手に思い込んでいたのかもしれません 「なんだぁ友子、せっかくカズ君帰ってきたのに黙りくさって、今更恥ずかしいんか?」 「一緒に連れションした仲やろ?」 友子の父ちゃんがいい感じにほろ酔いになっていました。 その言葉にその場にいた皆が爆笑・・俺久しぶりのノリにドン引き 「最悪!なに言うとんの父ちゃんはだまっといて!」 友子が顔を真赤にしてあわてた様にして言います。 「なにやお前、帰ってくること聞いて散々カズにいカズにい言うとったやろ」 「そうやね友子はカズ君すきやったもんね」 「お母さんまで何言うの!」 友子は怒ったのか縁側でサンダルをはいて自分の家に引っ込んでしまいました。 そんな友子を皆大笑い 「ほっとけほっとけいつもの事やから」 皆適当です。 そういえばこう言う大らかなノリだったなぁと思いながらその日は夜中まで騒いで お開きでした。 翌朝僕が起きた時間には既に皆畑仕事に出かけていて家には誰も居ませんでした。 起きて用意された朝ごはんを食べて庭先の水道で青空を眺めながら歯磨きをしていると 青い地元の学校指定のジャージの上だけ下はスパッツをはいた友子がやってきました。 「おはよう」 「おはよう・・」 お互いなんだかぎこちない挨拶を交わします。 不思議な物です4年前まで僕達はこんなにお互いを意識しあった事など無かったのに 「・・・・・・・・」 「どうした?」 「お、お帰り・・」 「おう、ただいま」 「何時までいるの?」 「就職先に近いアパートが空いてからだから1週間位かな」 「こっちには帰ってこんの?」 「コッチには仕事無いからな」 「そっか・・」 「うん」 「・・・・・・・」 「あの・・勉強見て欲しいんだけど・・」 昨日とは打って変ってなんだかモジモジしていました。 「ん、良いよ」 友子の宿題を見てやりながらいろいろな事を話しました。 「彼氏は出来たか?」 「そんなんおらん!」 「そんな力いっぱい言わんでもいいだろ・・」 「・・・・・・」 友子はなんだか怒っているようでした。 「なんで全然帰ってこんかったの?」 「うん?友子も都会へ行ったら解るよ」 「そんなに面白いの?」 「まあ、ココとは全然違うな」 「ふーん・・カズにいなんかチャラチャラしとるもんね」 「そうか?」 「うん、カズにいなんか都会いって変わったわ」 「友子も大分変わったよ女らしくなった。 」 「本当?」 「うん」 スパッツやジャージ越しに肉感のある胸とか大きなお尻に目が行ってしまう 「カズにい彼女できたんやろ?」 「もう別れたけどな」 「都会の女の子やから美人やろな」 「いや、都会とかは関係ないだろ」 「もうキスとかしたんや」 「・・ん・・まあ・・うん・・」 キス以上のこともしたけどね・・とはいえなかった。 「・・・なあ、キスってどんな感じ?」 友子は随分時間を貯めて思い切ったように切り出してきました。 「えっ?!どんな感じって言われても説明しにくいわ・・」 「ならしてみてや」 「えっ?」 「私としてみてや」 「何を?!」 「キスにきまってるやろ」 静かだけど決意に満ちた迫力でした。 「いや、そんなん好きな奴としろよ・・」 「馬鹿やね!カズにい好きやから言ってるんやろ!!」 「ええっ?!」 友子は反対側から席を立って僕の隣に移動してきました。 「なあ!して!カズにいにして欲しいんや!」 グイグイ迫ってくる友子の胸が腕に押し付けられる 二の腕越しに感じる物凄いボリュームの胸、流石あのオバサンの娘・・ 太もももムチムチしてほのかな汗の香り 友子から感じる若い娘特有のフェロモンのような色気を感じました。 僕は友子を抱き寄せると唇にキスしました。 「ん・・」 キスすると友子は両手で僕に力いっぱい抱きついてきました。 「カズにい・大好きや・・」 友子は切なそうな潤んだ瞳で見つめてきます。 「寂しかった・・」 柔らかい友子の体 腕・お尻・胸・太ももどこもかしこも柔らかくて抱きしめているだけで天国です。 鼻腔をくすぐる友子の匂いに 抱きしめているだけで段々股間が硬くなってきてしまいました。 「友子?!」 友子が僕の固くなったアソコをジーンズの上から触ってきました。 「しっとるよ・・父ちゃんの隠してる本に書いてあったわ・・」 「友子あかんて・・」 「私は良いよ始めてはカズにいやって決めてたし」 「友子・・」 「胸も大きくなったやろ?男子が学校で見てくるんよ・・カズにいもさっきから気になってたやろ?」 「・・・・・・・・」 「カズにいなら良いよ・・触っても・・本に書いてあるような事もしてもいいよ・・」 正直彼女と別れて2年半・・就職活動がひと段落して再び上がってきた性欲に 中2のムチムチした友子の体は毒以外の何物でもなかった。 僕は友子の上のジャージを剥ぎ取ってムチムチのスパッツ越しに 尻を撫でたり鷲づかみして揉みしだき 上の体操服を脱がしてブラをずらしました。 プルンと特大プリンの様なブルンブルンの張りのある胸が飛び出しました。 胸は真っ白で日焼けした黒い肌とのコントラストがいやらしく 大きさに対して友子の胸は陥没気味の乳首でした。 「恥ずかしいか?」 「ええから・・いらんこと言わんで・・」 友子は必死に目をつぶって恥ずかしさに耐えていました。 「あっ・・」 僕は胸に口付けて乳首を吸いだすようにして刺激しつつ もう片方を手のひらでもみしだきます。 手からはみ出すような結構なボリュームが有ります。 しかも友子が若いからなのか柔らかさの中に微妙に芯があるみたいに固い感じがあります。 「ふっんっ・・」 必死で目をつぶる友子、可愛い声が口から漏れます。 汗だくに成りながら畳の上を転がります。 陥没気味の乳首が立ってきて大きく硬くなり 友子の感じ方も大きくなってきます。 「脱がすぞ・・」 僕が言うと友子は目を瞑ったまま無言で頷きました。 ピッチリムチムチのスパッツを脱がし可愛いいかにも中学生なショーツを脱がすと あの時トイレで見た幼いアソコとは違い毛が生え始め大人になりつつある性器が露になりました。 そこは既に湿り気を帯びていましたが緊張のためなのか まだ友子が幼いためなのか、受け入れるには十分とはいえない感じでした。 「あっ・・やっ・・」 性器全体に指を這わせてゆっくりと全体をマッサージするようにして様子を確かめます。 肉厚でぷっくりとした土手で今まで知っている女性のなかで一番エロく感じました。 僕は友子をずらし両足を掴んで強引に広げると 友子の性器に顔を近づけて舌を使って刺激します。 出来る限り唾をだして少しでもすべりが良くなるようにしようとしましたが 舌で丹念に刺激しているうちに見る見るおくからジンワリと愛液がにじみでてきました。 友子のアソコは少し汗の匂いとオシッコの香りが混ざっていましたが 不思議と嫌な感じはなくてむしろソレが癖になりそうなフェロモンの様に感じ 僕は夢中でアソコを舐めました。 「あっ・・いや・・カズにぃ・・いやや・・」 恥ずかしがり、いやという割には別に抵抗するわけでもなくて 足を思い切り左右に開いていきます。 「嫌やって言う割りに足は開いてるし、友子スケベやな・・」 「カズにいがスケベなんやろ・・・上手すぎるわ・・」 「ゴム無いけどいいか?」 「うん・・今日は多分大丈夫やとおもう・・」 「痛いかもしれんぞ?」 「ココまでしたんやから、最後までして・・」 「わかった・・」 友子の両足を持ち上げて抱えて宛がうと正常位で途中までゆっくり入れる 「んっ・・」 友子が顔をしかめる 「痛いかも知れんけど一気に行ったほうがいいと思う・・」 「何でもいいから早く!」 「ん・・」 覚悟を決めて思い切り腰を入れる プツッとかすかな抵抗が切れて一気に奥に突き刺さる 「んんっ!!」 友子は一瞬の痛みに耐えるように短く体を強張らせたが突き抜けた後はぐったりと 力が抜けてしまったように動かなくなった。 「友子はいったよ・・」 「うん・・解る・・ちょっと痛いわ・・」 友子の中は暖かいが凄くきつくて動かすと痛い位だった。 「今日はこのまま動かないから」 「うん・・」 「ねえ・・キスして・・」 「うん」 友子を抱き上げて繋がったまま対面座位の形でキスする 「カズにぃは私の事好き?」 「好きじゃない奴とはこんな事しないだろ・・」 正直半分は性欲に負けたけれどこの場ではこう言う以外に選択肢は無い気がした。 「私もカズにぃと一緒に都会に行きたい・・」 「ちゃんと勉強して大学受けろよ」 「うん・・」 昼間からそんな感じでベットの上で裸で抱き合って思い出話をした。 夕方親達が帰ってきて皆でまた夕食 その頃にはスッカリ友子と僕が打ち解けているので 両親ふくめおじさんもおばさんも何か感ずいてた様子だった。 次の日も親が農作業に行ったのを見計らうように友子が僕の所へやってきた。 「昨日はお風呂で沁みて痛かったわ・・」 と友子が言うので挿入は無し 「でも本当に大きくなったな」 「うちお母さんが大きいから・・」 キスしながら友子の胸を揉む 本当にデカイ・・・しかも形が凄く良い 「ふぅ・・ん・・んっ」 揉むたびに子犬のように鼻を鳴らす友子がやらしくて仕方ない 「友子フェラ知ってる?」 「口でするやつやろ・・本でみた・・」 「出来る?」 「うん、してみるから教えて」 教えながら友子にフェラしてもらう 友子は両手で包むように握ると先端にキスしたり舌で裏スジを舐めたりと たどたどしいけれど一生懸命な感じが伝わってきて気持ちが良い 「男の人ってこんなになるんやね・・」 「本で見たんじゃ無いの?」 「本はぼかし入ってた・・」 「ああそうか・・」 「どんな感じ?」 「カズにぃの匂いと味がする・・」 そんな感じで舐められていたら堪らなくなって出そうになる 「友子でる・・」 友子は本で読んだ知識なのか当たり前の様に出たものを飲んでしまった。 「出しても良かったのに」 「だって本に飲んであげると男の人は喜ぶって書いてあった。 」 「美味しくないやろ?」 「カズにいのだと思ったら平気だったよ」 ケロッとそんな事を不意打ちの様に言うので可愛くなって抱きしめる その後も裸で抱き合いながらキスしたりして過ごす。 「アソコがひりひりする・・」 と友子が言うので痛みが引くようにと思い舌で丹念に舐める 「あっ・・カズにぃ・・上手いわ・・あかんて・・」 そんな事いいつつ相変わらず足はだらしなく開いてる友子がエロい 30分くらい舐めていたら友子が始めて舌でいった。 「凄いわ・・真っ白になって力が抜けたわ・・」 2人汗だくに成ったので風呂を沸かして2人で入る 友子が背中を流してくれたのでお返しに彼方此方悪戯しつつ 昔の様に友子を洗ってやる 「カズにいの手やらしいわ・・段々変な気持ちになってくるやん・・」 気持ちがいいのか恥ずかしそうに友子が言うのでまたアソコが硬くなってしまい 2回目復習もかねて友子に口で抜いてもらう 「出ると萎んでしまうんやな、なんか男の人って可愛いな」 精液を飲んだ後、萎えたアソコをみて友子が笑う 2回目の挿入はその次ぎの日 舌でいかせた後「今日はいけるかも・・」 と友子が言うので村で唯一の雑貨屋で勝ってきたコンドームをつけて挿入 「なんかゴアゴアする・・変な感じ・・」と友子が言いつつ2回目のH すっかりセックスにハマってしまって2人共その日からサルの様にしまくり そこから1週間でコンドームもあっという間に2箱使い切った。 最後の方は友子も感じてきててかなり充実したセックスになってた。 別れの日 友子が夏休みの時に俺のところへ遊びに来る約束をして別れた。 そこから遠距離で4年、喧嘩したり別れそうになったりしつつも 結局はそんなことにならずに 友子が大学合格してから同棲、大学卒業後に入籍して 今は3人の子持ちです。 出典:ムッチリ系 リンク:妻との事.

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2020年1月

僕は君がすき焼けた肌にいい匂い

僕、これ知ってる。 前世のネットでコナンクソ動機ランキングされるとちらほら出るやつ。 「好きな子に惚れ直されたい」ってやつ。 ファックスで放火するやつ。 原紙を細かくして便所に流しちゃえば証拠消えるのにポッケに入れとくおバカ。 いや、コンビニのファックスの使用履歴と監視カメラ調べられれば終了か。 ちなみに、小五郎のおっちゃんは抜きで、僕は参加メンバーで年齢が高い男ということで、おっちゃんから悪い虫が娘たちにつかないようにガードを仰せつかっている。 麻酔銃や凶器にもなるシューズを履いたコナン君ほどではないけれど、実は僕も武装しているのだ。 というか、一緒に住んでるお兄さんにスタンガンを持たされた。 「君に何かあったら幼馴染が仕事そっちのけで武装して突撃しかねない」 とかなんとか。 一緒に住んでるお兄さんは、いつの間にか就職に成功して外で勤め始めたけれどどこに努めているかは教えてくれない。 「水商売とかよくないっていう人もいるけど、合法の範囲でやってるなら、仕事に貴賤はないんだよ?無修正のAVを売りさばく仕事とかはだめだけど、相手が首つらない範囲で貢がせるホストは合法だよ?」 とも言ってみたのだけれど、「その気遣いがつらい」と涙ぐまれただけだった。 僕はもともと喧嘩を売られやすいので変態撃退スプレーを準備しているのだけれど、それは秘密である。 なぜってスプレーの中身はじいちゃんの知人が作ってくれた素肌にかかるとのたうち回るくらいの激痛が走るのに外傷が出ないといういろんな意味でとんでもなくヤバイものだ。 某博士以外にもマッドサイエンティストは世の中にいるらしい。 手っ取り早く結論を言うと別荘は燃えた。 それで焼けそうになったのは麻美先輩ではなく僕だった。 ぶっちゃけ、推理ショーを手伝わされたらたまったものじゃないから、無難に離脱できる方法として、ターゲットになっておこうと思ったのだ。 蘭ちゃんたちの安否は、新君がついているので絶対大丈夫。 それに、目の前で危ない目に遭うとわかっている知人女性を放置はしたくない。 パーティ中の話の流れで消防士は仕事とはいえ赤の他人を助けに行くために突撃できてすごくかっこいいとかどうとか適当に話題を誘導し、うっかりを装って自分と麻美先輩の飲み物をこぼせば完了。 犯人は中途半端に賢いバカだったので、薬でもうろうとした麻美先輩を助けるよりも、赤の他人を麻美先輩の前で助けたほうが印象がアップするだろうし、麻美先輩のパーティなのに当人残して貸別荘から出るということに反対者が出るかもしれないことを考慮した。 計画通りである。 睡眠薬は一時期よく飲んで効きにくいので、もうろうとしているがまだ動ける。 犯人が消えたのを見計らい眠気をこらえつつ這って玄関を薄く開けスタンパイ。 ここなら燃えていよいよやばくなったら自分で飛び出せるし、救助が間に合っても自力で這ってきたけれど力尽きたと思われる。 ファックスの前の火のついたろうそく吹き消さないで犯人の作戦を残してあげるのは半分善意で、残りは犯人の犯歴に放火が残るようにという悪意から。 救急車で運ばれるほどでもなかったのだけれど、推理ショーは新くんが麻美先輩を誘導しつつ行っていた。 麻美先輩はもともと大学一年で小説の賞を受賞するわ中学の頃はテニスで全国制覇するわミスコンの覇者だわのとんでもない高性能な人なので、コナン君が「あれれー」と言うだけで察してくれ麻酔銃の出番はなかった。 そして犯人は惚れられたい相手から、初対面の人間を巻き込んだくそ野郎だと糾弾された。 あれれー、麻美先輩って僕がしってるキャラと違うぞと思ったんだけど、麻美先輩は「私のお姉様に手を出すなんて最低のくずやろう!」とかよくわからないことを言っていたしどこまで夢だったんだろう。 [newpage] 帝丹中学校に流れていた麻美の噂は二つある。 「1年生の男子に麻美に言い寄っているヤツがいる」 「麻美がお姉さまと尊敬する相手がいる」 [newpage] 麻美が好きな相手に告白するために、工藤新一の呼び出しを頼んだのが彼の幼馴染の少年だった。 呼び出しは成功したけれど告白は失敗。 呼び出すときに、少年が「お勧めしませんよ」と気づかわし気に言っていた意味も併せ悟る。 用は済んだと帰る新一についていこうとした幼馴染の袖をつかんだ。 「ぜんぶ知っていたならひどいじゃない」の一言くらい言ってやろうと思ったのに、声が出ない。 半分は言いがかりだとわかっているせい。 ぼやける視界を、柔軟剤の香りのタオル地が覆う。 「先輩。 いい男は女のためにまじめに努力してくれるからそういうのを捕まえるといいです。 そもそも新くんは、蘭ちゃんには文句なしでいい男ですが、その他にとっては見た目がいいだけのデリカシーが足りないやつです」 ぐうの音も出ない冷静な分析だった。 サッカー部のマネージャーとしてみてきて、望みが薄いことはわかっていたのだ。 「私がばかで、独り相撲をとっていただけだったのね」 でも馬鹿だとわかっていても止められなかった。 好きだった。 その何が悪い。 「いいじゃないですか。 先輩楽しかったでしょう?誰かを想って、楽しかったり、幸せだったりしたらそれでいいじゃないですか。 パイづくりだって文句なしでうまくなって」 そうだった。 楽しくて、幸せで、得たものがあって、でもほしいものはやっぱり手に入らなくて。 「それでもモヤモヤが残るなら、新くんを跪かせるポイントを教えましょう」 麻美は虚を突かれて、タオルから顔を上げた。 「すごい推理小説を書けばいいんですよ。 そしたら、読者として目をキラキラさせてあっちから追いかけてきますよ。 予言します。 先輩は書けます。 お?やる気出ました?目標見据えた先輩ってかわいいですね」 いたずらっぽさと、慈愛が同居したまろみのある微笑は、麻美より年下のはずなのにずっと大人びて見える。 なにこれ、すき。 工藤君と違うすき。 失恋から、あっという間に引き上げて見せた彼を、麻美はお姉さまと陰で呼ぶことを決めた。 [newpage] 組織でスコッチと呼ばれていた男はもういないことになっている。 今いるのは、就職先を見つけ、恩人の孫と同居している社会人ということになっているが、真実は名前を言ってはいけないあの部署に所属している警察官である。 彼は、一時期は「妖怪はいるんだ。 というか一緒に住んでいる恩人の孫こそそれだ」と思い込んでいたのだけれど、組織を抜け、ほどほどに規則正しい生活をするようになって気づいてしまった。 孫、妖怪じゃなくて人間だよな?と けれど現在組織に潜入中の幼馴染は気づいていない。 気づけるほど健全な生活を送れていないし、組織内でも「お前みたいな精神状態のやつを採用する警察機関なんてあるはずがねぇ」とジンやウォッカからお墨付きをもらったそうなので、元スコッチはとても悩ましい。 人間だとわかったら幼馴染の精神のよりどころがなくなり追い詰められてしまう気がする。 孫は、やたらと気遣いができる子なのだけれどどうも元スコッチたちを『未成年にお話しできないアダルトな職業』だと解釈している節がある。 あながち間違いでもないのが悩ましい。 しかし、警察官としてとてもつらい。 彼は職業に貴賤はないとは言ったが、怪我をした幼馴染を見て、「幼馴染なら 傷物にならないプレイを進めてあげてほしい」と元スコッチに言ってきた。 つらい。 泣きそうになった。 そのうち風見さんに相談して、今住まいを貸している孫にだけは任務中の警察官だと明かしたい。 けれど、信じてくれるだろうか。 元スコッチはともかく、幼馴染を指して「こいつも警察官なんだ」といった日には「日本の治安がやばいから海外に住む」と言い出しかねない。 もしくは、病院に連れていくことを進めてくるだろう。 一番まずいケースが通報されることだ。 萩原と伊達と松田以外がやってきたら詰む。 考えていると胃が痛くなってきた。 この話を風見さん相談すると、胃に風穴開けてしまいそうだけれど、幼馴染が「妖怪に与えるチョコ棒が売ってなかった」と言って、チョコのかかったプレッツェルのお菓子を孫に手づから与えているのを見るとさすがにいろいろ心配だし、孫がリスのようリズミカルに食べつつも、ちらちらと送ってくる視線に心が痛みつつもあるのだ。 どうも、最近、組織内で幼馴染の恩師の娘が死んでしまったそうでだいぶ堪えていたから幼馴染を優先していたけれど、いい加減、人間の孫の方もフォローしなければ。 [newpage] 工藤優作は目的のためならグレーな手段を使うこともいとわない。 特に、世界規模で実験台として狙われかねない息子の現状を考えると、捜査権限があり口が堅いもしくは弱みを握れ、一部証拠の隠滅すら行える警察関係者が必要なのだ。 残念だが懇意にしている目暮では力が足りない。 そこに一報が飛び込んできた。 息子の幼馴染でホームズファンサイトの管理人をしている彼から。 『ファンサイトのメンバーから工藤優作に直接繋ぎを取りたいとメールが来ているけれど、断ったものか通報たらいいかどうしよう』 優作はその事実を正しく理解していた。 ただのファンサイトでは本名など語らない。 というか勝手にしらべたらいけないし、よほどの手がかりでもない限り本人特定はでいない。 優作や息子、その幼馴染はそんな手がかりを残すようなことはしないというのに、相手は探ってきた。 その能力もしくは権限がある。 優作はそれに乗った。 相手はよく話に花を咲かせていたハンドルネームRay。 直接会うことを持ち掛け対面すると彼はFBI捜査官だと名乗った。 極秘捜査中の犯罪組織に加担させられているほぼ一般人の恋人を助けたいが、FBIという組織の中にいる以上、個人の力では彼女を助けることができない。 その上、日本は不慣れな地で何かとアクシデントが起きても後手に回ることが多い。 そのため、日本警察にコネのある優作に、何か理由をつけて彼女を日本警察の管理下に保護してもらえないかと懇願してくる。 優作は一計を案じ、その結果が息子に教えられるのはだいぶ先の話になる。 [newpage] バーボンがとてもつやつやしている。 こんなクソ組織で生き生きしている奴なんてジンくらいしか知らないベルモットは不思議でたまらず声をかけた。 「妖怪に会えるんです」 薬物? ベルモットは冷静に疑ったけれど、その手の薬は眼だけが爛々と輝き、あとは不健全な見た目になる。 歯並びが悪くなったり、肌が荒れたり、髪がぼろぼろになったり、とりあえずやつれる物だ。 けれど憎らしいくらいに彼の美貌に陰りはない。 むしろ一時期化粧で隠していた眼のクマも消えている。 「どんな妖怪なの?」 「ご飯を作ってくれて、ヒノキの香りのする風呂を用意してくれて、愚痴をきいてくれて、お日様の匂いのする布団を用意してくれて、行きがけにお弁当をもたせてくれます。 妖怪はいいものです」 「愛人じゃない」 「妖怪です」 「そんなこと私に話して大丈夫なのかしら」 「魔女だろうと僕の妖怪には勝てませんよ」 「私はエンジェル至上主義なの」 「…昔の僕なら張り合ったところですが、やめておきましょう」 「あら?」 「妖怪から、他人の推しと自分の推しのことで争ってはならないと教えを受けているので」 ベルモットは妖怪を知らない。 エンジェルというのは比喩的なものだけれど、バーボンの発言では比喩ではなく、少なくとも彼は本物だと思い込んでいる節がある。 けれど、実際にそんな存在信じないのでバーボンが妖怪だと言っている人物は、非常に温厚もしくは忍耐強く狂人のあしらいが上手いであろう理解できた。 ジッジたちの教育でややフェミニスト ただし畜生は除く。 お姉さまと呼ぶ女の子が増える増える。 彼は善意と悪意でできている。 ちゃんと善意がある。 新くん…おっちゃんが麻美先輩くらいハイスペックだったら楽だったんだろうけどなぁと思っている。 あと、あっくんがそばにいたら無言の圧で麻酔銃で蘭や園子を打てないので、原作よりは誘導上手。 スコッチ…心が痛い。 NOC疑惑はジンの勘だったのでさっさと警察に復帰できてる。 バーボン…幸せ者 赤井氏…日本は妖怪とかそれを信じる構成員とか未知の場所過ぎて、FBIだけじゃむりぽと悟りコネクションを開拓する考えに至る。 工藤氏…カモキタ! 死亡予定が生存になるのは割とバタフライエフェクト。 動的なシーンを書くのが苦手だからかっこよくぱぱぱぱーんって救命するシーンが自分の求めるクオリティで書けないからこうなります。 あと、救済って言葉の響きがどことなく神々しくて好きになれいうえに、主人公の属性上その場に置くと違和感と拒絶反応がでるから、見えづらい脇からヌルっとした手出しです。 それか、覆面必須か、悪党らしく「へへっ」っていう取引とか。 個人の趣味で、名探偵が事件は解けたんだけど不可思議な目に遭うってのがとてもすきでな。 そういうの好きな人にはお勧めしたい。 ついでに厳しめもそういう世界もありといえばありだけと、うちで書いてる物じゃなしだなぁと。 厳しめでぐうの音も出ず糾弾される探偵と、原作でぐうの音も出ず糾弾される犯人とやってること変わらなくて、代わり映えなく見えるし。 ゲームって設定やルール変えたらとたんにつまらなくなったりするから、世界根本から覆す気にはならないんだよな・・・ある程度のルールは保持したい。 すんなり毛利家で生活するコナン君とか、宮野姉救出に参加できない赤井氏とか、かなりグレーなことをしているけど捕まらない博士とか。 その状況がやむおえない理由を練りながら書いてくのが好き。 あと頭やばい人が平熱の状態で当人にとっては真面目に語ってるシーンとかも書くの好き。

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水晶の中で鈍くひかる

僕は君がすき焼けた肌にいい匂い

Information : これを幸せと言わずに何を幸せと言えばいいのだろう。 僕は間違いなく幸せだ。 幸せすぎて、目眩がするほど。 もしも幸せに匂いがあったなら、僕はそのむせ返る香りの濃密さに倒れてしまっていただろう。 視界の中で光るものは障子の向こうの薄ぼんやりとした街灯りだけで、慣れた目でも目の前にいる人の顔すらうまく見えない。 でも、あたたかな体温の気配を肩に感じられるお陰で、彼が隣にいるのだと実感できた。 掛け布団の中をもぞもぞと動いて、彼の体温に近づく。 胸に耳をつける前に腕の中に抱き寄せられて「寒いの?」と尋ねられた。 首を振る。 「寒くないよ」 「くっつきたかっただけ?」 「うん」 あまりに平坦に言われたので、素直に頷いた。 鼻先でふふっと笑う声が聞こえる。 「俺もくっつきたかったから、不思議だ」 「おなじこと考えてたことが?」 「うん」 「……不思議じゃないよ。 自然なことだよ。 だって……こんなに近くにいるんだから」 手のひらを広げて、見えない彼の顔を探す。 頬を挟みこむように包むと、生ぬるい熱の感触があった。 彼が顔を動かした感じがして、手のひらに軽くキスをされた。 鼻先をこすって、猫のように甘えてくる。 僕も首に抱きついて、肩に顔を埋めてやった。 そうして甘えあって、布団の中で肌を寄せ合う。 これを幸せと言わずに何を幸せと言えばいいのだろう。 僕は間違いなく幸せだ。 幸せすぎて、目眩がするほど。 もしも幸せに匂いがあったなら、僕はそのむせ返る香りの濃密さに倒れてしまっていただろう。 この熱を僕は絶対に離さないし、離れない。 「ん……っ」 彼の指が服の裾から入り込んで、素肌に触れた。 冷えた腹を撫でられた後、胸の突起に触れる。 「あ……」 するの? と訊く代わりに吐息を吐いた。 唇をキスで塞がれて、熱の中に落ちていく。 夜が溶けるまで、僕は彼と抱き合った。 若者はその楽とは言えない町での暮らしを厭い、殆どが高校進学を機に町を出て行く。 住民の六割が六十歳を超えるような、典型的過疎の町だった。 僕の祖父はそんな死にゆく村の王様で、広大な土地を持つ地主だった。 祖父に逆らえる人は誰もおらず、祖父が黒と言えば白いものも黒くなった。 祖父の言葉で、今も忘れられない言葉がある。 「うちは誰かに寄生せにゃ生きていけん毒虫みたいな一族じゃけぇの」 酒に酔っていたがゆえの、何気ない一言だったと記憶している。 その言葉を聞いた当時、僕はまだ幼い子どもで、その言葉の意味するところを正確に把握できたわけではない。 ただ「生きていけん」「毒虫」という言葉の痛烈さが、僕の中に長く残って、折にふれてその言葉を思い出させた。 そしていつしか僕はその言葉の意味するところを正確に理解できるほどに成長した。 祖父は生まれてから一度も、仕事を持ったことがなかった。 父も、母もそうだった。 家にはいつも手伝いの人たちが数人いて、衣食住すべてを切り盛りしてくれた。 僕ら家族は祖父の父から受け継いだ土地を国や他人に貸し、そこから自然に溢れてくる金銭で生きていた。 土地を貸す人を選ぶということもせず、先祖代々の資産として受け継いだものを受け継いだままのかたちでそのまま享受しているだけだ。 そんな生き方を祖父は自嘲と皮肉と嫌悪を込めて「毒虫」と言ったのだ。 毒の虫。 虫、だけでもあまりうつくしいものとは言い難い。 それが、毒を持っている。 僕が「彼」と出会ったのは、小学一年の春だった。 僕が生まれ育った村はさっき言ったように、過疎の村だった。 同じ年の子どもなど村の中にはいないくらい小さな村。 だから、少し離れた町の小学校に僕は入学した。 送ってくれたお手伝いさんに手を振って車を降りるとすぐ、強い風がびゅうと吹いたのを思い出す。 桜の花びらが舞い散って、揺らされた髪の間に入り込んだ。 僕は指でそれを取り除き、買ったばかりのランドセルを誇らしく背負って歩き出した。 後で聞いたことだけど、彼はその日の僕を見ていたらしい。 僕の横顔と風に煽られた髪を静かに直したその指の動きに一目で心を奪われたのだと彼は言った。 照れくさくて、甘酸っぱい記憶だ。 「ねぇ、僕に出会う前に、恋とかした?」 暗い部屋の中で僕は訊いた。 僕の趣味なのだ。 質問をすること。 もっと言えば、困らせること。 僕は彼が困る様子を見るのが好きだ。 目を閉じ、唸りながら彼が答える。 「……どこからを恋と定義したらいい?」 「うーん。 例えば、どんな気持ちならあるの?」 「幼稚園児の頃に、お弁当の時隣の席になった女の子がふりかけを交換しようと言ってくれたことがあるんだ。 恥ずかしくて、嬉しかった」 「……初恋だね」 大昔の話のはずなのに、心臓がきゅうと縮む心地がした。 彼の背中に抱きついてみる。 彼の大きな手のひらが僕の頭を撫でてくれた。 「……わからない。 ただ、照れくさかったのと嬉しいのがない混ぜになって……どうしていいか、わからなかった」 「他には?」 自分の投げた質問で傷ついたくせに、僕はまた新しい傷を探すように質問をした。 彼は僕の困ったこの癖にあきれているだろう。 呆れながらも、付き合ってくれる。 彼は嘘がつけない人だ。 そして、優しい。 「……大学の、ときかな」 「どんな人だった?」 「同じ研究室だったんだ。 その日は大きなレポートの提出日で……皆すこしおかしくなってた。 彼女も、そうだったと思う。 酒を飲んで……潰れて。 目が醒めたら彼女が俺の腹の上にいて、腰を振っていた。 恐ろしくて、でも性器が硬くなった。 暖かくて、生々しい獣のにおいがした」 「……セックスしたのは、それが初めてだったの?」 「モテなかったからね。 それと、君のことが好きだったから。 好きな人がいるのに他の誰かとセックスしていいなんて思ってなかった。 ……だからって君が俺を受け入れてくれるなんて思ってたわけじゃないんだ。 ……君は、綺麗だから。 誰より、綺麗だから……俺の手に入るなんて思ったことはなかったんだ……」 僕は彼の目を手のひらで塞いで、キスをした。 幼い頃から、言われていた。 君は綺麗だ、と。 うつくしい、と。 僕にはよくわからない。 テレビの中に映る「うつくしいひとたち」と学校で会うひとたち、村のひとたち、どう違うのかわからない。 顔は顔だと思うし、それ以上でも以下でもない。 ただ、似ていると思っていた。 僕の顔は母の生き写しだ。 母も僕と同じで、うつくしいと言われていた。 そのはずだと思う。 母はそのうつくしい容姿を父に見初められてあの家に嫁いできたのだ。 父はうつくしい母を愛していた。 ……もっと正確に言えば、母の美しさにひれ伏していた。 母が何をしていても怒らなかったし、自分のすべてを母の好きにしていいと思い、実際父はそうしていた。 父は、醜い男だと言われていた。 ヒキガエルと人間を混ぜたようなひどい顔だ、と。 父の子でもあるはずの僕に、父のヒキガエルのような顔の面影はどこにもない。 父はそのことについて一度も何も言わなかった。 ただひとり祖父だけが、僕を「お前はタクランの子じゃけぇの」と汚いものを見る目で言った。 僕がタクラン、という言葉の意味を知ったのは十六の冬だった。 「……僕のこと、好き?」 「すきだよ」 「……ずっと?」 「知ってるくせに」 彼が笑う。 その通り、僕は知っていた。 正確には、教えられた。 彼が僕を初めて見て、好きになってくれたのは僕が小学一年になった春だったけど、僕は彼のことを知らなかった。 僕の眼に彼が映ったことはあったとしても、認識したことがなかった。 彼は当時の僕にとって通っていた小学校の近所に住む高校生、という位置づけだったはずだけど、そんな人は無数にいて、僕が彼を認識出来なかったのも仕方ないといえば仕方ない。 今は彼がどんなに大勢の中に埋没していたとしても、彼がわからないなんて考えられないけど、認識というのはそういうものだ。 一度でもちゃんと視界の中に入れて、はっきり名前や役職を認識しないと、いくら視界の中に映ってもそれは記憶に残らない。 残らないものは、映らなかったのと同じだ。 彼はその頃から僕の写ったクラス写真や行事写真をこっそり買い集め、僕の家を外から見守り、ときどき僕が習い事に行く姿を車の中から見ていてくれていた。 小中高、僕が社会人になっても、彼は変わらず僕を見守り続けてくれていたという。 だから、あの日だって彼は一番に僕のもとに来てくれたのだ。 「……あの日のこと、憶えてる?」 僕は囁くように尋ねた。 彼は「ん?」ととぼけて見せるけど、声色がやわらかいから、彼が僕の言いたい意味をわかっているのは明白だった。 僕は頬を膨らませて、拗ねたフリをする。 「わかんない?」 「……わかってるよ。 俺が君のことを迎えに行った日だろ?」 「うん。 僕の目が醒めた日の夜」 真っ暗な部屋の中で、彼は最初に言ったのだ。 「君とずっと一緒にいたいと思う」と。 僕は目を丸くして、彼を凝視した。 僕は彼のことを知らなかったから、突然言われた言葉があまりに突拍子もないものに感じられて、すぐに理解できなかったのだ。 でも、それから彼が少しずつ、少しずつ、懸命に伝えてくれた言葉を聞いて、僕は彼を信じてみようと思った。 ずっと好きだったという言葉。 いつも見ていたこと。 彼のこれまでと、これからについて。 僕とどう生きてゆきたいのかという希望。 「あの夜、君が僕を見てくれて、嬉しかった。 君に見つめられて、言葉を交わせたら、どんなに幸せだろうってずっと思ってたから。 夢が叶ったと思った。 今も、夢の中みたいなんだ。 ずっと……」 僕は優しく彼の唇を塞いだ。 彼が目を閉じたのを確認して、瞼を開ける。 真っ黒なテレビの液晶にチラリとキスをする僕の顔が映った。 半分の僕は陶器のように透き通った艶のある肌をして、長い睫毛を伏せている。 そしてもう半分の僕は……怪物のような姿をしていた。 赤黒い火傷痕と白く濁った眼。 一年前、僕と両親、そして祖父が住んでいた家は大火事に遭い、燃えてなくなった。 火事の日、誰かが「早く逃げろ」と叫ぶ声で僕が慌てて飛び起きると、視界は真っ白な煙で包まれて、目の前すらよく見えなかった。 パチパチと家が燃えていく音が聞こえ、遠くで何かが倒れる音が響く。 音はどんどん近づいて、僕を駆り立てた。 大変なことになっている。 それだけがわかり、それをなんとかするために僕はパニックになりそうになる心を制して必死で頭の中を整理した。 階段のほうに行こうにも、視界が煙に覆われているせいで、何も見えない。 右も左も、上も下も真っ白だ。 息が苦しくて、今にも倒れそうだった。 それでも記憶を頼りに床を這うように進んでいる途中、大屋根が崩れた。 高熱を帯びて赤く燃えた屋根の破片が僕の顔の左半分に直撃し、僕は顔の半分に深い傷を負った。 それでも僕が助かったのは、ほんとうに奇跡的なことだった。 僕の眼に屋根の破片が直撃したすぐ後に消防車がやって来て、火を消している最中に僕が家の中に倒れているのを見つけてくれたのだ。 火傷の痛みで気を失ったお陰で煙を吸う量が最小限で済んだのも幸いしたらしい。 それぞれ別の部屋で眠っていた両親と祖父、三人いた住み込みのお手伝いさんは死に、僕だけが助かった。 あの凄惨な火事で、僕だけが生き残ったのだ。 「……目が醒めてから、火事のことばかり思い出してた。 左の眼がね、煙と火の熱さに包まれた時で時間が止まってしまったんだ。 あのときの静かな地獄みたいな数分をずっとずっと繰り返してて」 あの日の炎を思い出す。 燃え盛る火と煙と黒くなったすべて。 壊れてしまった、僕の世界。 もとから壊れていたかもしれない。 歪だった。 間違いなく、死に向かっていた。 それでも、あの場所は僕の家だった。 帰る場所だったのだ。 「でも、わかったんだ。 来てくれたから、わかった。 何もかも失っても、それはこうやって一緒にいるためだったんだ、って」 僕は彼の頬に触れた。 頬の次は、目尻。 目尻に触れると、彼は目を静かに伏せて、またゆっくりと開けた。 彼の眼には僕が映っている。 爛れた顔をした、醜い僕だ。 彼が来てくれた日、僕は彼の前でひどく暴れた。 現実を受け入れられなかった。 何もかも失くしてしまったことが信じられなかった。 彼は暴れる僕の手を握り続けてくれた。 婚約していた女性すら僕の前からいなくなったのに、彼だけは僕の傍に居続けてくれた。 僕の何が他人にとって価値だったのかを僕はその時ようやく知った。 数ヶ月僕は暴れ、泣きわめき、ようやく彼の顔を見た。 彼の顔を見て、僕はまた大声を出して暴れた。 彼の眼の中には焼けて皮膚が変質した僕の顔が映っていた。 自分の顔になどなんの執着もなかったはずなのに、僕は変わってしまった自分の顔がどうしても許せなかった。 母が僕に遺してくれた唯一のものを、どんな恥辱に耐えても父が守りたかったものを、僕は失った。 彼はそんな僕を前にしても、静かだった。 静かに部屋の中にあった果物ナイフを取って、自分の右眼を刺した。 「大丈夫。 そんなものは、映ってない。 君は、綺麗だ。 誰より、綺麗だよ。 ずっと好きだった。 ずっと君を見てた。 君がもうこの眼で自分を見るなと言うなら、こっちの眼も刺す。 君の欲しいものは、なんでもあげる。 だから……」 傍にいてくれ、と彼が囁いた。 僕は力をなくしてその場にへたり込んだ。 彼の右眼からは血が流れ、左眼ははっきり僕を見ていた。 それから僕は彼に手伝って貰って故郷に残った祖父のものだったすべて……土地や焼け残ったものなど、すべてを整理、現金化した。 雪も降らない故郷から遠く離れた場所に、彼の貯金と手元に残った財産で小さな家を買った。 一族が長く守り続けてきたものをすべて紙切れの金に替えて、僕は彼とたったふたりの暮らしを選んだ。 この家には誰も来ない。 僕と彼だけの、小さな小さな聖域だ。 慎ましく暮らせば、死ぬまで食べていくのには困らないだろう。 余分なものはいらない。 彼だけいればいい。 目が醒めたら抱き合って、眠くなるまで話し、手を握りあって目を閉じる。 それでいい。 それがすべてだ。 僕は何をこんな風に言い聞かせるように考えているのだろう。 何も考えることなどないはずなのに。 考える必要はない。 ただ受け入れるだけでいい。 この甘い幸福を。 僕の右眼が目の前の彼を映す。 彼は父に似た顔を歪め、笑った。 All rights reserved.

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