炭治郎 柱になれない。 鬼滅の刃 主人公竈門炭治郎の魅力5つを考察【超長男キャラで妹思い】

炭治郎はなぜ強くなれた? 『鬼滅の刃』に学ぶ折れない心の作り方

炭治郎 柱になれない

今や社会現象を巻き起こし、驚異的人気を誇る『鬼滅の刃』。 『鬼滅の刃』には、ビジネスパーソンが日々の仕事に追われるうちに忘れてしまいがちな、大切なことを思い起こさせてくれる、メッセージがちりばめられています。 心理学とキャリアデザインを専門とし、大学で教鞭をとり、またキャリアカウンセラーとして活動している私は、学生や社会人にビジネスにおける心構えや、困ったときの考え方などを教えています。 『鬼滅の刃』を読み進めていったとき、「これは! 」と驚きました。 私が授業やセミナーを通して伝えていることが、ぎっちりと詰まっていると感じたのです! 主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)を始め、人間を襲う鬼を倒すために結成された鬼殺隊のリーダーである「柱」たちの姿勢、敵である鬼たちの心理プロセスは、現実に生きる私たちにも様々な示唆を与えてくれます。 マンガとして読むと、読み飛ばしてしまうかもしれません。 大切なメッセージが読み取れていないかもしれません。 それはもったいない! だから、私は、ひとつひとつ糸をほぐすように、メッセージを読み解いていく作業をしていきました。 それをまとめたのが『『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方』(アスコム刊)です。 セミナーや授業だけでは伝えきれないことが、この本には詰まっています。 もちろん、マンガやアニメを観るだけでもいいのですが、できれば、その作品の奥底に込められた、人生観や仕事観をくみ取り、学びを得て、一石二鳥で楽しみたいもの。 今回は、その『鬼滅の刃』から学べることを紹介したいと思います。 しかし、炭治郎は最初からそうであったわけではありません。 元々は炭を売る少年。 父親が亡くなった後に家計を支え、家族思いの優しく穏やかな少年でした。 その彼を強くならざるを得なくさせたのは、家族が鬼に殺されたこと、妹の禰豆子(ねずこ)が鬼にされてしまったことがきっかけでした。 「いつも通り」が突然無くなった。 当たり前と思っていた日常が大きく変わってしまった。 私たちの生活の中ではありえないことですが、突然に状況が一変してしまうということは、この新型コロナウイルス禍で経験しています。 当たり前に思っていた仕事のやり方やコミュニケーションの方法は変わりました。 業界によっては、非常に厳しい側面に立たされることにもなり、経済活動が元に戻るかは、まだ見えてこない。 そう考えると、あながち『鬼滅の刃』はフィクションとは言いきれず、現実世界の私たちにも置き換えて考えることができそうです。 禰豆子を人間に戻したいと思っても知識も知恵も技術も覚悟もなかった。 初めて出会った鬼殺隊の柱である冨岡義勇(とみおかぎゆう)にこう言われます。 「脆弱な覚悟では 妹を守ることも治すことも 家族の仇を討つこともできない」 (1巻 第1話「残酷」より) 次いで、後に師匠となる鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)には、禰豆子が人を襲ったらどうすると問われ、即答できなかった炭治郎に鱗滝はこう言い放ちます。 「今の質問に間髪入れずに答えられなかったのは何故か? お前の覚悟が甘いからだ」 (1巻 第3話「必ず戻る夜明けまでには」より) 13才の少年に、技術や覚悟を求めることは酷なことで、一瞬パワハラまがいの先輩や上司を彷彿とさせます。 しかし、炭治郎の持ち前である「素直さ」が功を奏し、義勇や鱗滝の言葉に耳を傾けることから変わり始めます。 そして、自分に足りないものを自覚し、懸命に努力を重ねていくことで、折れない心を持つ、強い炭治郎になったのです。 世の中には、最初から心が強くて逞しく生きている人もいますが、多くの人はそうではないでしょう。 技術も覚悟も後からついてくる。 問題にぶつかり、人から叱咤され、気づき、鍛錬を積み重ねることで技術も覚悟も備わってきます。 何かで読んだのですが、『鬼滅の刃』の作者である吾峠呼世晴先生は、「炭治郎は普通の少年なので、そんなにすぐに強くはなれない」というニュアンスを述べていたと。 そうなのです。 普通は急にパワーアップして、能力を開花することなんてない。 積み重ねた先に、備わっていくものなのです。 仕事をしているとどうしても自分の経験や思いが先立ち、人から強い指摘を受けるとムッとして、相手は自分をわかっていないからだと責める気持ちが出てくることがあります。 そして、自分を認めてもらうために頑張っても、褒められなかったり受け入れてもらえなかったりとすると、腹が立ったり自信を無くしたり。 到底、社畜ではあるまいし会社のためになんて思えない。 ここで、ある種の思考転換ができると、折れない心に変化していきます。 (1)人の言葉を善し悪しの判断をせずにまずは素直に聞く(人を信頼する) (2)自分のやっていることは「誰かのために何かに役立つはず」と考える(向社会性) (3)「できるかもしれない」と考えて行動する(自己効力感) (4)自分だからこそ、与えられた仕事や立場を全うしようと考える(使命感) こういった思考に切り替えると、ビジネススタンスにも良い影響が出てきます。 信頼感が増して良好な人間関係を再構築できるようになり、仕事に対する意欲も向上していきます。 もちろん、嘘を信用しろとか人を騙す商品でも役立つということではありません。 仕事をしていると、先輩や上司からのプレッシャーに負けそうになったり、あきらめて投げやりになったりすることも多々出てくるのではないでしょうか。 環境を変えれば、状況が変わってくるのではと思い変えてみたけれど、また同じ問題にぶつかる。 それは、自分のスタンスが変わっていないからかもしれません。 相手に変わってもらうことを望むのは難しいことです。 それよりも、自分が変われば、自分の視野が変化するので、相手への見方も変わってくる。 こちらを選択するほうが建設的で、且つ、自分を強くしていきます。 「なんだ、スキルじゃないのか」と思われた方もいるかもしれません。 そうです。 何か「これをやればいい」という技ではなく、仕事においても生活においても、折れない心になるためには、「姿勢」と「態度」が大切なのです。 「姿勢」と「態度」は考え方やマインドからくるもの。 心理学的に言えば「認知」です。 「認知」は物事の受け取り方や情報の取り入れ方。 この「認知」が感情にも行動にも影響してくるからこそ、「姿勢」や「態度」が重要になってくるのです。 『鬼滅の刃』では、炭治郎を含む他のキャラクターが、己を変え状況を切り開くシーンがたくさん表現されています。 拙著『『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方』では、『鬼滅の刃』のセリフに込められたメッセージを、ひとつひとつ読み解きながら、その読み方を含め、具体的に紹介しています。 ぜひ、マンガと一緒に読んで、人生の学びを得て、明るい未来をつかみ取っていただけると嬉しいです。 大切な人を守るため、敵を倒すため。 思い通りにならないことがあっても、投げ出さずに立ち向かう。 強い心のつくり方を『鬼滅の刃』から学ぼう! アスコムより上梓されており、価格は税別1,300円。

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炭治郎の姉は柱の頭 【鬼滅の刃】

炭治郎 柱になれない

2020年の 3 月30日(月曜)発売の 週刊少年ジャンプからの情報です! まずは、前回の199話の内容を振り返ってみたいと思います。 前回の話では遂に無惨との決着がつきました! 炭治郎達と柱達の活躍により、必死に逃げ出す無惨を 何とか地上に留める事に成功していました。 そして、遂に訪れた夜明け 日の光が無惨の視界にも見えてきました! その瞬間、無惨は伊之助達を吹き飛ばした時のように 衝撃波を放ちました! 無惨のすぐ近くにいた 風柱の 実弥と蛇柱の 伊黒は吹き飛ばされてしまいました。 刀を無惨に突き刺していた炭治郎は何とか吹き飛ばされる事なく耐えていましたが 刀を持っていなかった 左腕は肩の部分から吹き飛ばされてしまいました! 炭治郎は左腕を衝撃波により失っても表情一つ変えずに 自身の心の中で 『手を放すな』 『赤く』 『刃を赤くするんだ』 『心を燃やせ』 と何度も言い聞かせていました。 そんな中、後ろから水柱である 義勇が 右腕で炭治郎が持つ刀を一緒に握りました! 義勇の支えにより炭治郎も勢いが付き 無惨に刺さっている刀が赤く染まり出しました! その瞬間、無惨は吐血し さらに夜明けの日の光を浴び顔が焼け始めました。 しかし、無惨の生きる事に必死なため 色んな事を考え始め 『体を縮めれば一瞬で焼き尽くされる』 『肉体を守れ、、肉の鎧を』 と考え、 大きな赤ん坊のような姿に変貌しました! 膨れ上がった無惨に義勇は押し出されてしまいましたが 炭治郎は刀を握ったまま無惨の肉片の中に入ってしましました! 大きく膨れ上がった無惨は日の光から逃れる為 おおきな赤ん坊の姿で日陰に動き始めました。 親方様はすぐに 「日陰に入らせるな!」 と指示を出し 鬼殺隊を動かしました。 鬼殺隊は、初めから何やら援護するために準備していたようで 無惨が移動している頭上に建物の上から瓦礫などを落としました! 弱っている無惨はこれでも動きが一瞬止まりました。 しかし、油断をしていない鬼殺隊は続けて 無惨に トラックでぶつかっていきました。 無惨は、怒ってトラックを攻撃しましたが 鬼殺隊のメンバーは、すぐさま次の攻撃を行い 皆で電車の車両を無惨に押し付けました。 無惨は日向にいる為ずっと灼け続けています。 そのため、怒りの拳を鬼殺隊のメンバー達に向けました。 しかし、 「逃げるな」と言い合う鬼殺隊。 命がけで挑んでいるようでした。 ですが、そのピンチに駆けつけたのは 風柱の実弥! 風の呼吸:玖ノ型 韋駄天台風(いだてんたいふう)という技で 無惨の腕を切りおとしました! 「さっさと塵になれ!」 と叫ぶ実弥。 両手を切られた無惨は車両の圧し掛かるように倒れましたが 次は、無惨の首に鎖が引っ掛かりました。 鎖を投げたのは、柱の中でも最強の人物と言われている 岩柱の行冥! 行冥は鬼殺隊を共に無惨を引っ張り上げ無惨を仰向け状態に倒しました! 動けず太陽の元にさらされている無惨! 消滅は続いていますが、無惨はまだ動いており 次は寝返りをうってうつ伏せになり、 地面に沈み始めました! 地面に潜り始めた無惨に対し 義勇の 水の呼吸:拾ノ型 生生流転(せいせいるてん) 実弥の 風の呼吸:伍ノ型 木枯らし颪(こがらしおろし) 伊黒の 蛇の呼吸:肆ノ型 頸蛇双生(けいじゃそうせい) という強力な技が入りますが すでに、全員致命傷程のダメージを受けている為 全力で打ち込むことが出来ず威力が足りませんでした。 そして、行冥が無惨の首に巻いていた鎖もちぎれてしまい 誰しもが もう駄目だと思ったその時! 無惨の頭から大量の血が噴き出しました! そして、無惨は起き上がり雄たけびを挙げながら消滅していきました! 全部は消滅していませんが 顔の4分の一と体の半分程消滅している所で この話は終わりました。 無惨との決着! 前回の話から無惨を追い詰め続け 日の光から逃がさずにとどめる事が出来た炭治郎達。 無惨は、必死に逃げようとしていましたが 遂に消滅してしまいました。 今まで、色んな人物に鬼という存在で 恐怖を植え付けてきた無惨。 鬼の原点として存在し、唯一 鬼を作り出す事が出来る人物! そんな人物を倒した今、世の中にいる鬼を消滅させたと言っても過言ではないでしょう。 もしくは、無惨を倒した事により消滅したことでしょう。 無惨を倒しハッピーエンドという展開かと思われましたが 勝利の代償は大きく戦った戦士達は大きなダメージを負っていました。 力尽きる柱達! 死闘を繰り広げた柱達でしたが、身体はすでに限界を超えており さらに、無惨の攻撃を受けたため全身毒に侵されていました。 伊黒&甘露寺 無惨が消滅した後、伊黒は甘露寺の元に駆け寄りました。 うっすらと目を開ける甘露寺 「伊黒さん、、」 「勝てた、、?」 伊黒 「ああ、勝った」 「無惨は死んだ。 」 甘露寺 「よかったぁ」 安心しているようでしたが 甘露寺が伊黒に対し話し始めました。 「体が全然動かないや、、」 「もうすぐ私死ぬみたい、、」 伊黒 「俺もすぐ死ぬだろう」 「君は1人じゃない」 甘露寺 「伊黒さんには死んでほしくないなぁ」 伊黒 「初めて会った日のことを覚えているか?」 甘露寺 「伊黒さん、お館様のお屋敷で迷ってた私を助けてくれた」 伊黒 「違う、逆だ」 「あの日あった君があまりにも普通の女の子だったから」 「俺は救われたんだ」 「底抜けに明るく優しい君は」 「たくさんの人の心も救済している胸を張れ」 これを聞いて泣き出す甘露寺 「嬉しいよぉ」 「わたし、伊黒さんが好き」 「生まれ変われたら」 「私のことお嫁さんにしてくれる?」 泣きながら甘露寺を抱きしめる伊黒 「勿論だ!」 「君が俺でいいと言ってくれるなら」 「絶対に君を幸せにする」 「今度こそ死なせない」 「必ず守る、、!」 2人が最後に思いを告げ抱き合って力尽きていく様子。 絵で見ると涙が出てきそうな展開でした。 実弥 暗闇の中遠くを見つめる実弥 そこには、弟である 玄弥の姿。 光が見えている玄弥の元に対し、反対の暗闇には実弥の母親の姿。 実弥 「お袋!そこにいるんだろ?」 母親 「私はねぇ、そっちには行けんのよ」 実弥 「何でだよ!一緒に行こう!」 母親 「我が子を手にかけて天国には、、」 実弥 「わかった、じゃあ俺はお袋と行くよ」 「お袋背負って地獄を歩くよ」 と言い母親の手を握りましたが その実美の手首を 何者かが握りました! それは、実弥の父親の姿でした! 実弥を母親から突き放した父親 「お前はまだあっちにもこっちにも来れねぇよ!」 「俺の息子だってことに感謝しろ特別頑丈だ」 と言われ その後、実弥は現実世界で目を覚ましました。 行冥 鬼殺隊の隊員達が駆け寄るなか 自分に薬を使うなと言ってくる行冥。 私は手遅れだ、他の若者たちに使ってくれと言いました。 そんな中、行冥は昔小屋で育てていた子供達の姿を見ました。 行冥も実弥と同じように頭の中で会話をしているようで その人物が以前一緒に暮らしていた子供達でした。 子供達 「あの日の事を私たちずっと謝りたかったの」 「先生を傷つけたよね?」 「本当にごめんなさい」 行冥 「私の方こそお前達を守ってやれず、すまなかった」 子供達に囲まれ抱きつかれている行冥。 「謝らないで」 「みんな先生が大好きだよ」 「だからずっと待ってたの」 行冥 「そうか、ありがとう」 「じゃあ行こう、、、皆で、」 「行こう」 と言い、鬼殺隊の目の前で涙を流しながら倒れている行冥。 力尽きていく姿を見ながら泣いている鬼殺隊 「うっ、」 「悲鳴嶼さん、、」 と言い、頭を降ろし嘆いている。 最後まで力尽きずしっかりと役目を果たす所は さすが柱と言わんばかりの姿でした。 炭治郎、力尽きる、、、 それぞれの強者(柱達)が力尽きていく中 すぐさま 全員の治療に回っていく鬼殺隊の隊員達。 善逸は、治療を受けながら も冗談を言えるほどの体力は残っているようでした。 義勇も左手を失うという重傷を負っていたので 治療を施しに隊員が来ていましたが 「炭治郎はどこだ!」 と言いながら手当てを受けずに動き回っていました。 すると、義勇の視線の先には 跪きうつむく 炭治郎の姿! 状態を見ている隊員が 「息していない」 「脈がない」 「炭治郎、、」 と弱弱しい声を出し泣き出していました。 これを見た義勇は表情が固まり 炭治郎の優しい笑顔も思い出し泣き出しました。 傍に歩み寄り手を握る義勇 「また守れなかった」 「俺は人に守られてばかりだ、、」 「許してくれ」 「すまない禰󠄀豆子」 と泣きながら言っており そのタイミングで 禰󠄀豆子が炭治郎の元にたどり着きました。 まとめ 今回の話では、最後の敵である無惨を消滅させ 最後の戦いに決着を着ける事が出来ました! しかし、何度も攻撃を喰らいながらも立ち向かった 炭治郎達や柱達はとっくに限界を超えていたのです。 無惨が消滅し安心したのか 今までの傷やダメージが全身に回り出し それぞれの柱達は自分の身体が限界だという事を悟りました。 そして、それぞれの思いが描かれ 伝えたかった思いなど心残りが無いように 自身の心でも整理を付けているようでした、 力尽きていく柱達が描かれる中 今回の話で一番の衝撃となったのが 主人公、炭治郎の死です! 無惨との決戦の前も炭治郎は致命傷となり ギリギリの所で一命を取り留めるという展開になっていましたが 今回は、 息も脈もないという絶望的な状態です。 確かに最後の敵である無惨は倒していますが 愛する家族(妹)禰󠄀豆子との再会する事が出来ずに力尽きるというのは あまりにも悲しい展開だと思います。 どのようにかして 炭治郎には生きて禰󠄀豆子に会ってほしいですよね。 今回の話が最終回になるという噂が出ていましたが このような展開では終われませんよね。 自分の最終回の予想をしていましたが、予想を覆す展開の連続となり驚く描写ばかりです。 確かに、無惨には猛毒の攻撃があり炭治郎達はそれを何度も喰らっていたようなので 本当はいつ力尽きてもおかしくない状況だったのでしょう。 それでも、信念を貫き通し無惨消滅まで死力を尽くした炭治郎達、力尽きてしまうのも当然でしょう。 しかし、主人公の炭治郎には何とか生きて 妹との再会で感動する描写を描いてもらいたい所ですね。 なので、自分は炭治郎が生き返ってくると信じたいと思います。 炭治郎がどのようにして生き返るのか? もしくは、英雄として称えられこのまま亡き者となるのか? 気になる内容は4月に明らかとなるのでしょう。 この話を元に次の話の考察もしてみました。

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炭治郎はなぜ強くなれた? 『鬼滅の刃』に学ぶ折れない心の作り方

炭治郎 柱になれない

今や社会現象を巻き起こし、驚異的人気を誇る『鬼滅の刃』。 『鬼滅の刃』には、ビジネスパーソンが日々の仕事に追われるうちに忘れてしまいがちな、大切なことを思い起こさせてくれる、メッセージがちりばめられています。 心理学とキャリアデザインを専門とし、大学で教鞭をとり、またキャリアカウンセラーとして活動している私は、学生や社会人にビジネスにおける心構えや、困ったときの考え方などを教えています。 『鬼滅の刃』を読み進めていったとき、「これは! 」と驚きました。 私が授業やセミナーを通して伝えていることが、ぎっちりと詰まっていると感じたのです! 主人公の竈門炭治郎 かまどたんじろう を始め、人間を襲う鬼を倒すために結成された鬼殺隊のリーダーである「柱」たちの姿勢、敵である鬼たちの心理プロセスは、現実に生きる私たちにも様々な示唆を与えてくれます。 マンガとして読むと、読み飛ばしてしまうかもしれません。 大切なメッセージが読み取れていないかもしれません。 それはもったいない! だから、私は、ひとつひとつ糸をほぐすように、メッセージを読み解いていく作業をしていきました。 それをまとめたのが『『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方』 アスコム刊 です。 セミナーや授業だけでは伝えきれないことが、この本には詰まっています。 もちろん、マンガやアニメを観るだけでもいいのですが、できれば、その作品の奥底に込められた、人生観や仕事観をくみ取り、学びを得て、一石二鳥で楽しみたいもの。 今回は、その『鬼滅の刃』から学べることを紹介したいと思います。 『鬼滅の刃』は現実世界の教科書 『鬼滅の刃』の主人公の炭治郎は、少年マンガの主人公らしく、信念を抱き、あきらめず、折れない心を持つ強い姿が描かれています。 しかし、炭治郎は最初からそうであったわけではありません。 元々は炭を売る少年。 父親が亡くなった後に家計を支え、家族思いの優しく穏やかな少年でした。 その彼を強くならざるを得なくさせたのは、家族が鬼に殺されたこと、妹の禰豆子 ねずこ が鬼にされてしまったことがきっかけでした。 「いつも通り」が突然無くなった。 当たり前と思っていた日常が大きく変わってしまった。 私たちの生活の中ではありえないことですが、突然に状況が一変してしまうということは、この新型コロナウイルス禍で経験しています。 当たり前に思っていた仕事のやり方やコミュニケーションの方法は変わりました。 業界によっては、非常に厳しい側面に立たされることにもなり、経済活動が元に戻るかは、まだ見えてこない。 そう考えると、あながち『鬼滅の刃』はフィクションとは言いきれず、現実世界の私たちにも置き換えて考えることができそうです。 炭治郎はなぜ強くなれたのか 炭治郎は、一人で強くなったわけではなく、様々な人の叱咤激励によって折れない心を培いました。 禰豆子を人間に戻したいと思っても知識も知恵も技術も覚悟もなかった。 初めて出会った鬼殺隊の柱である冨岡義勇 とみおかぎゆう にこう言われます。 「今の質問に間髪入れずに答えられなかったのは何故か? お前の覚悟が甘いからだ」 1巻 第3話「必ず戻る夜明けまでには」より 13才の少年に、技術や覚悟を求めることは酷なことで、一瞬パワハラまがいの先輩や上司を彷彿とさせます。 しかし、炭治郎の持ち前である「素直さ」が功を奏し、義勇や鱗滝の言葉に耳を傾けることから変わり始めます。 そして、自分に足りないものを自覚し、懸命に努力を重ねていくことで、折れない心を持つ、強い炭治郎になったのです。 世の中には、最初から心が強くて逞しく生きている人もいますが、多くの人はそうではないでしょう。 技術も覚悟も後からついてくる。 問題にぶつかり、人から叱咤され、気づき、鍛錬を積み重ねることで技術も覚悟も備わってきます。 何かで読んだのですが、『鬼滅の刃』の作者である吾峠呼世晴先生は、「炭治郎は普通の少年なので、そんなにすぐに強くはなれない」というニュアンスを述べていたと。 そうなのです。 普通は急にパワーアップして、能力を開花することなんてない。 積み重ねた先に、備わっていくものなのです。 炭治郎に学ぶ折れない心の4つのポイント 炭治郎に学べば、折れない心をつくるために必要なことは、「素直であること」「誰かのために」「自分の力を信じる」「使命感」と考えられます。 仕事をしているとどうしても自分の経験や思いが先立ち、人から強い指摘を受けるとムッとして、相手は自分をわかっていないからだと責める気持ちが出てくることがあります。 そして、自分を認めてもらうために頑張っても、褒められなかったり受け入れてもらえなかったりとすると、腹が立ったり自信を無くしたり。 到底、社畜ではあるまいし会社のためになんて思えない。 ここで、ある種の思考転換ができると、折れない心に変化していきます。 1 人の言葉を善し悪しの判断をせずにまずは素直に聞く 人を信頼する 2 自分のやっていることは「誰かのために何かに役立つはず」と考える 向社会性 3 「できるかもしれない」と考えて行動する 自己効力感 4 自分だからこそ、与えられた仕事や立場を全うしようと考える 使命感 こういった思考に切り替えると、ビジネススタンスにも良い影響が出てきます。 信頼感が増して良好な人間関係を再構築できるようになり、仕事に対する意欲も向上していきます。 もちろん、嘘を信用しろとか人を騙す商品でも役立つということではありません。 仕事をしていると、先輩や上司からのプレッシャーに負けそうになったり、あきらめて投げやりになったりすることも多々出てくるのではないでしょうか。 環境を変えれば、状況が変わってくるのではと思い変えてみたけれど、また同じ問題にぶつかる。 それは、自分のスタンスが変わっていないからかもしれません。 相手に変わってもらうことを望むのは難しいことです。 それよりも、自分が変われば、自分の視野が変化するので、相手への見方も変わってくる。 こちらを選択するほうが建設的で、且つ、自分を強くしていきます。 「なんだ、スキルじゃないのか」と思われた方もいるかもしれません。 そうです。 何か「これをやればいい」という技ではなく、仕事においても生活においても、折れない心になるためには、「姿勢」と「態度」が大切なのです。 「姿勢」と「態度」は考え方やマインドからくるもの。 心理学的に言えば「認知」です。 「認知」は物事の受け取り方や情報の取り入れ方。 この「認知」が感情にも行動にも影響してくるからこそ、「姿勢」や「態度」が重要になってくるのです。 井島由佳.

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