グラム 染色 方法。 グラム染色とは何か?紫色と赤色のグループへの細菌の種類分けとグラム染色においてグラム陽性菌だけが紫色に染まる理由

染色法|細菌の検査 各論|神奈川県衛生研究所

グラム 染色 方法

グラム染色の仕組み この手順は、いくつかの細菌の細胞壁におけるペプチドグリカン間の反応に基づいている。 グラム染色は、細菌を染色し、媒染剤で色を固定し、細胞を脱色し、対比染色を適用することを含む。 一次染色剤( )は、ペプチドグリカンに結合し、細胞を紫色に着色する。 グラム陽性細胞とグラム陰性細胞の両方が細胞壁にペプチドグリカンを持つので、最初はすべての細菌がバイオレットを染色します。 グラムのヨウ素( およびヨウ化カリウム)は、媒染剤または固定剤として適用される。 グラム陽性細胞は、クリスタルバイオレット - ヨウ素複合体を形成する。 またはアセトンを用いて細胞を脱色する。 グラム陰性菌は、細胞壁にはペプチドグリカンの量がはるかに少ないため、本質的に無色になりますが、より多くのペプチドグリカン(細胞壁の60〜90%)を有するグラム陽性細胞から色の一部のみが取り除かれます。 グラム陽性細胞の厚い細胞壁は、脱色工程によって脱水され、それらを収縮させ、染色 - ヨウ素複合体を内部に閉じ込める。 脱色段階の後、バクテリアのピンク色を着色するために対比染色(通常はサフラニン、時にはフクシン)を施す。 グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方がピンク色の汚れを拾いますが、それはグラム陽性菌のより暗い紫色には見えません。 染色の手順が正しく実行される場合、グラム陽性菌は紫色になり、グラム陰性菌はピンク色になります。 グラム染色法の目的 グラム染色の結果は、。 これにより、グラムは臨床医や研究室にとって貴重な診断ツールとなります。 染色は細菌を確実に同定しないかもしれないが、しばしばそれらがグラム陽性かグラム陰性かを知ることは効果的な抗生物質を処方するのに十分である。 技術の限界 いくつかの細菌は、グラム可変性またはグラム不確定性であり得る。 しかしながら、この情報さえも、細菌の同一性を絞り込むのに有用である可能性がある。 培養が24時間未満の場合、この技術は最も信頼性が高い。 ブロス培養でも使用できますが、最初に遠心分離するのが最善です。 この技術の主な制限は、技術で間違いが生じた場合に誤った結果が生じることです。 信頼できる結果を出すためには、練習とスキルが必要です。 また、感染性因子は細菌性ではないかもしれない。 真核生物の病原体はグラム陰性である。 しかし、 菌(酵母を含む)を除くほとんどのは、プロセス中にスライドに付着しない。 グラム染色手順 材料• クリスタルバイオレット(原色)• グラムのヨウ素(細胞壁にクリスタルバイオレットを固定するための媒染剤)• エタノールまたはアセトン(脱色剤)• サフラニン(二次染色または対比染色)• 噴水ボトルまたはドロッパーボトルの水• 顕微鏡スライド• 複合顕微鏡 水源のpHの違いが結果に影響を及ぼす可能性があるので、蒸留水を水道水よりも使用する方がよいことに注意してください。 ステップ• スライド上に少量の細菌サンプルを置きます。 ブンゼンバーナーの炎に3回通すことにより、バクテリアをスライドに熱固定する。 あまりにも多くの熱をかけるか、または長すぎると細菌細胞の壁が溶け、その形状が歪んで不正確な結果につながります。 あまり熱が加えられないと、細菌は染色中にスライドを洗い落とします。 ドロッパーを使用してスライドに一次染色(クリスタルバイオレット)を施し、1分間放置します。 余分な汚れを除去するために5秒以内に水で滑らかにすすいでください。 長時間すすぎすぎると色が濃すぎますが、十分にすすがないとグラム陰性細胞に染みが残ってしまいます。 クリスタルバイオレットを細胞壁に固定するために、ドロッパーを使ってグラムのヨウ素をスライドに適用します。 1分間座らせてください。 スライドをアルコールまたはアセトンで約3秒間すすぎ、直ちに水で穏やかにすすいでください。 グラム陰性細胞は色を失い、グラム陽性細胞は紫色または青色のままである。 しかし、消色剤を長時間放置すると、すべての細胞が色を失います!• 二次染色であるサフラニンを塗布し、1分間放置する。 5秒以内に水でゆっくりすすいでください。 グラム陰性細胞は赤色または桃色に染色され、グラム陽性細胞は紫色または青色に見えます。 複合顕微鏡を使用してスライドを表示します。 セルの形状と配置を区別するために、500倍から1000倍の倍率が必要な場合があります。 グラム陽性およびグラム陰性病原体の例 グラム染色で同定されたすべての細菌が病気と関連しているわけではありませんが、いくつかの重要な例があります:• グラム陽性球菌(丸) - 黄色ブドウ球菌• グラム陰性球菌 - 髄膜炎菌• グラム陽性桿菌(棒) - 炭疽菌• グラム陰性桿菌 - 大腸菌.

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グラム染色試薬

グラム 染色 方法

染色法 (微生物部) 1.グラム染色法 (1)グラム染色法(Hucker変法など)• 細菌を色素によって染め分ける方法の一つで、細菌分類学の基礎になる重要な染色法である。 デンマークの学者ハンス・グラム(Hans G. Gram)によって1884年に考案された。 細菌はグラム染色によって2種類に大別できる。 グラム陽性 : ゲンチアナ紫やクリスタル紫で染色され、媒染剤(ルゴール等)によりレーキを形成し、これはアルコール等の脱色液でも脱色されない。 グラム陰性 : グラム陽性物質がないため、アルコール等で色が抜け落ちて顕微鏡で確認できないことから、サフラニンやフクシン等の赤い色素で染めた(後染色、対比染色)もの。 染色性の違いは細胞壁の構造の違いによる。 グラム陽性菌と陰性菌の間に見られる細胞壁の大きな違いはこの両者が生物学的に大きく違うことを反映している。 3%KOHを用いたグラム鑑別• スライドグラス上に少量の3%KOHをとり、被検菌を混和し、変化がなければグラム陽性、糸を引けば陰性(新鮮な試薬と新鮮培養菌を使用)である。 グラム陽性菌は至適培養時間を経過すると、徐々に陰性の色調を呈するので注意する。 (バシラス属、クロストリジウム属は 培養後、数時間から陰性の色調になる場合がある) <グラム染色と形態> 2.その他の染色法 (1)単染色 一種類の染色液で染める方法• レフレルのアルカリ性メチレンブルー 薄いブルー 一般に細菌細胞と細胞の核を濃く染めるが、細胞質は薄く染める。 膿や喀痰からの細菌検出に用いられることが多い。 パイフェル液 赤色 チールの石炭酸フクシン液を5-10倍に薄めた液である。 細胞質も濃く染めるため菌の形を見るのに適している。 グラム染色で染まりにくいレジオネラやカンピロバクターの形を観察するにはパイフェル液が適している。 (チールの石炭酸フクシン液は、結核菌の染色に用いられる) (2)鞭毛染色 特殊染色法• 運動性の器官である鞭毛は、その位置や数が分類に重要な場合がある。 鞭毛は非常に細い器官であり、本来は電子顕微鏡で観察する。 特殊な方法で鞭毛を太くして染め出し、光学顕微鏡で観察が可能になる。 鞭毛にタンニン酸を付着して太くし、それを染めることで、光学顕微鏡で観察することが可能になった。 染色液の取り扱いや染色手技が難しく、また鞭毛の発育状態も大きく影響する。 レイフソン法が有名であるが、このほかに、劉 Ryu の方法があり、より取り扱いが容易になっている。 | | |.

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グラム染色

グラム 染色 方法

スポンサーリンク グラム染色法とは? グラム染色法とは、細菌を分類するために行われる検査方法で、細菌を染色してその染まる色で2つにします。 グラム染色法によって紫色に染まるものをグラム陽性、紫に染まらず赤色に染まるものをグラム陰性と呼びます。 デンマークの学者ハンス・グラムによって発明されたのでこの名称になっています。 ただの名前由来であって、重さ g:グラム とは関係ありません。 グラム陽性菌と陰性菌の違い グラム染色法によって染まる色が二つに分かれるのは、細菌の細胞壁の構造の違いによります。 グラム陽性の細菌は、細胞壁が一層の厚いペプチドグリカン層からなっています。 グラム陰性の細菌は、何層かの薄いペプチドグリカン層とその外側に外膜と呼ばれる脂質二重層からなっています。 一般的にはグラム陰性菌の方が病原性が高いです。 それはペプチドグリカンを囲む外膜が、細菌の本体を隠してしまい、ヒトの免疫力が働きにくいこと、そして外膜自体が炎症を引き起こす毒素を持つためです。 すると、すべての細菌が紫色に染まります。 すると、グラム陰性菌はペプチドグリカン層が薄いのでアルコールによって中の成分が漏れ出てしまうので紫色が脱色されます。 無色に戻る グラム陽性菌は紫色が維持されています。 すると、脱色されたグラム陰性菌だけが赤く染まることになります。 細菌の分類について 染色された細菌を顕微鏡でのぞくと、色の違いで2種類に分けられます。 さらに細菌は丸い形の球菌と、細長い棒状または円筒状の形をした桿菌 かんきん の2種類に分けられます。 つまり、グラム染色法によって染色したあと顕微鏡で見ると、色と形によって、グラム陽性球菌、グラム陽性桿菌、グラム陰性球菌、グラム陰性桿菌の4つの種類に細菌を分類することができます。 分類される細菌の種類 以下、グラム染色法によって分類される細菌の名前とそれぞれの特徴をまとめました。 臨床的に重要なのは、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌です。 これらの菌は、病気を引き起こす原因菌になりやすいです。 グラム陽性球菌 ・化膿レンサ球菌 丸が鎖のようにつながった形。 のどや消化管などに存在し、溶連菌やとびひを引き起こす。 この菌の病原性が変化して発症する劇症型溶血性連鎖球菌感染症は壊死や多臓器不全を起こし命にかかわることがある。 この菌を人喰いバクテリアと呼ぶことがある。 ・肺炎球菌 のどに存在し、肺炎や髄膜炎を引き起こす。 肺炎球菌にはワクチンがある。 ・黄色ブドウ球菌 ブドウのような形状。 人や動物の皮膚などに存在し、食中毒、肺炎、髄膜炎、敗血症を引き起こす。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 MRSA は、多くの抗生物質が効かなくなる。 MRSAではバンコマイシンがつかわれる。 ・腸球菌 病原性は低い。 しかし、耐性が問題。 MRSAに使用されるバンコマイシンに耐性を持ったバンコマイシン耐性腸球菌 VRE が存在する。 グラム陽性桿菌 ・ジフテリア菌 ジフテリア毒素を出すことでジフテリアという上気道の感染症を引き起こす。 四種混合ワクチンで予防。 ・枯草菌 土壌や植物や下水に存在し、ほとんど病原性はない。 しかし、結膜炎や虹彩炎を引き起こす。 納豆を作る時に使う細菌でもある。 ・炭疽菌 土壌に存在し、生物兵器としても使用されたことがある。 過去にはアメリカで炭疽菌事件が起きた。 ・ボツリヌス菌 土壌や海底に存在し、毒性の強いボツリヌス毒素を作り出す。 生物兵器としても利用される可能性のある毒素。 食中毒の原因にもなり、はちみつにも入っていることがある。 このため1歳未満の乳児にはちみつは与えてはいけない。 ・破傷風菌 土壌や汚泥に存在し、破傷風を引き起こす。 四種混合ワクチンで予防。 ・結核菌 昔は不治の病と言われていた。 結核を引き起こす。 空気感染する。 現在では薬で治療可能。 グラム陰性球菌 ・淋菌 のどや性器などの粘膜に存在し、性感染症を引き起こす。 ・髄膜炎菌 鼻やのどに存在し、髄膜炎を引き起こす。 グラム陰性桿菌 ・インフルエンザ菌 中耳炎や副鼻腔炎や気管支炎などを引き起こす。 インフルエンザウイルスとは異なる。 この菌には複数の種類があるが、敗血症や髄膜炎を引き起こすのはインフルエンザ菌b型 Hib:ヒブ。 これはヒブワクチン Hibワクチン で予防。 ・百日咳菌 百日咳を引き起こす細菌。 四種混合ワクチンで予防。 ・大腸菌 さまざまな種類の大腸菌がいる。 敗血症を引き起こす時もある。 しかし、通常の大腸菌は無害。 腸内にも存在。 尿道に入り込むと膀胱炎などの尿路感染症を引き起こす。 また大腸菌の中で病原性が強いのが病原性大腸菌O-157。 ベロ毒素と呼ばれるものを放出し腹痛や血便を引き起こす。 ・パラチフス菌 パラチフスという食中毒を起こす。 衛生環境が良好な日本ではあまり発症しない食中毒で、衛生環境の劣悪なアジアやアフリカで発生しやすい。 ・ペスト菌 致死性の高いペストを引き起こす原因菌。 ペストは黒死病とも呼ばれ14世紀に大流行したときは世界の人口が大幅に減少。 ・コレラ菌 コレラを引き起こす原因菌で、大量の下痢を伴い脱水状態に陥る。 ドラマJINでもこの細菌は登場して「コロリ」と呼ばれ多くの人が亡くなっていた。 ・腸炎ビブリオ 海水に存在し、この細菌に汚染された魚介類を生で食べることで食中毒を引き起こす。 ・緑膿菌 土壌、海水、淡水だけでなく腸内にも存在。 日和見感染症 抵抗力が下がっている人に起きる感染症 の原因になりやすい細菌で、院内感染を引き起こすこともある。 耐性もあり抗生物質が効きにくい菌でもある。 あらゆる抗生物質が効かない緑膿菌を多剤耐性緑膿菌 MDRP と呼ぶ。 ・レジオネラ菌 土壌や河川だけでなく温泉施設にも存在していることがある。 この細菌を吸い込むことでレジオネラ症という感染症を引き起こす。 マイコプラズマは? 細菌の中で一番小さいものがマイコプラズマです。 気道に感染し肺炎を起こすことがあります。 この菌は、細胞壁をもっていないためグラム染色陰性となります。 細胞壁をもたないため形状が定まりません。 そのため球菌でも桿菌でもありません。 コメント 普通の人は、グラム染色法、グラム陽性菌、グラム陰性菌なんて言葉は知らないと思います。 知る機会がないですからね。 それでも、自分が飲む抗生物質はどういう菌をやっつけるのかは知っておいても損はないです。 処方される抗生物質がどんな種類の菌をやっつけるのか? どれくらいの種類の細菌を退治するのか? そもそも、そこまで退治する必要があるのか? 抗生物質の中には、あらゆる細菌を退治してしまう 抗菌スペクトルが広い 薬もあります。 自分に処方された抗生物質の服用の重要性に気づくこともあるでしょうし、逆に不必要に処方された抗生物質に気づくこともあるかもしれません。 ちなみにグラム染色に関しては、以下の本がおすすめです。 読んでいておもしろかったです。

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