提督 嫌われ。 提督たちの憂鬱 支援SSほか@ まとめウィキ

提督「鈴谷に嫌われている」【艦これ・熊野】

提督 嫌われ

vip2ch. 73 ID:nE4tffmh0 提督「鈴谷、平成26年度の調達予定品の書類なんだが」 鈴谷「・・・・・・」 提督「個人装備の89式小銃、実はこれ折曲銃床式なんだ。 追記しておいてくれ」 鈴谷「はぁ? 自分で気づいたんだから、自分で直せば良いじゃん?」 提督「おいおい、この書類を作成したのお前だろ?」 鈴谷「うっざ! やれば良いんでしょ? やれば!」パシ 提督「・・・・・・」 鈴谷「なんでこんなクズの指揮下にいるんだろ・・・はぁ」 提督「あと、研究・評価用弾薬等購入の欄にHK-416用フランジブル弾も追加しておいてくれ」 鈴谷「鈴谷は今さっきの書類の直しをしているの。 60 ID:nE4tffmh0 熊野「少しずつ治していきましょうとは言ったものの、日に日に悪化していきますわね」 鈴谷「うん・・・」シュン 熊野「私も鈴谷さんの妹ですから、姉の相談も聞きますし、力になってあげたいのは山々なのですが」 熊野「これは鈴谷さんの問題でもあるんですよ?」 熊野「もし、このままこの状態が続けば・・・」 鈴谷「つ、続けば・・・?」 熊野「間違いなく提督に嫌われます」 鈴谷「・・・!?」 熊野「もちろん秘書艦も降ろされるでしょう」 鈴谷「そ、そんな・・・」 熊野「当たり前でしょう? 毎日悪態をつかれている提督の身にもなって下さい。 こ、こんなはずでは・・・! 」プルプル 榛名「金剛姉様、大丈夫ですか?」 金剛「も、もちろんデース!」プルプル 提督「Be strait with me. We take this at your pace. 正直に言ってくれ。 無理をするな 」 金剛「・・・提督ぅー、そのニクジャガ、美味しそうデースネー」チラ 提督「はぁ・・・ほら、俺のはまだ手つけていないから、それをこっちに寄越せ」 金剛「提督ぅーっ! I love you! 」ギュ 提督「おい、食事中だ。 24 ID:nE4tffmh0 金剛「提督ぅー、一緒にお昼寝するネ!」ギュ 提督「おいおい、まだ午後の2時だぞ?」 榛名「提督、少しくらい休みましょう?」ギュ 提督「榛名まで・・・」 鈴谷「」イライラ 鈴谷「ちょっと提督。 まだ仕事終わっていないでしょ」 提督「いや、俺の分は一区切りついたよ。 あとはここ1週間の出撃の際の作戦書の作成だけだ」 鈴谷「今やれば良いじゃん。 つーか、鈴谷がまだ終わっていないのに自分は呑気に仮眠とるんだ。 へぇ~!」 鈴谷「なら、鈴谷の分も手伝ってくれても良いじゃん! なんでこんな面倒くさいことばっかり鈴谷にやらせるの!? パワハラ!?」 提督「と言っても、すぐ終わりそうだろ。 01 ID:nE4tffmh0 夕立「提督さーん! 一緒に遊ぶっぽい!」ワフワフ 提督「ダメだ。 今日も外の雪掻きだ」 時雨「ほら、夕立。 62 ID:nE4tffmh0 時雨「こういう時もあるさ。 夕立、出撃準備するよ!」 夕立「うん!」 提督「仕方がない、鈴谷! こんな悪天候の中悪いが、旗艦を頼む!」 鈴谷「はいはい、わかったよ」 提督「鈴谷! そんなふざけた態度をとらないでくれ! 今日の海の状態は非常に危険なんだ!」 鈴谷「そんな危険な状態の海に鈴谷を出撃させるのは提督でしょ! 自分は何もしないくせに!」 提督「・・・!」 鈴谷「良いよね、提督は。 自分は安全な鎮守府にいて、ただ指示すれば良いだけなんだから」 鈴谷「何かあればすぐ命令だ、って言うんでしょ? 本当、あんたが戦ってそのまま死ねば良いのに」 時雨「な、なにもそこまで言わなくても・・・!」 夕立「とにかく急ぐっぽい! 提督さん、他の艦娘の構成は?」 提督「金剛と榛名、熊野をつけよう。 考え事は良くないですよ?」 鈴谷「・・・・・・」 夕立「・・・ふんっ」 時雨「・・・・・・」 金剛「ちょっと海が荒れているデース・・・この戦闘、早く終わらせた方が良いデース」 榛名「・・・! 敵艦発見! 主砲、砲撃開始!!」ズガァァン!! 鈴谷「く・・・!」ズガァァン!! 24 ID:nE4tffmh0 金剛「ワタシ達も無傷ではないデス。 捜索を開始したかったのですが、総員の状態、天候、視界不良を考えて一時撤退をしました・・・」 提督「鈴谷を見失ったのはどこだ?」 熊野「今回戦闘を開始した海域から、そう遠くへは行っていないと思います」 提督「・・・出撃した艦娘のうち、誰がまだ動けるんだ?」 熊野「はい? 私と夕立さん、榛名さんが小破ですが・・・」 提督「すまん、熊野。 俺を先程行った海域まで誘導と援護してくれないか?」 熊野「提督? まさかこの悪天候で捜索をするのですか?」 提督「当たり前だ! 哨戒艇を1隻用意する。 鈴谷の入渠が終わったら、傍にいてやれ」 提督「とりあえず、鈴谷には明日から事務の方はやってもらおう。 46 ID:nE4tffmh0 熊野「いい加減にして下さい!」バン 鈴谷「・・・・・・」 熊野「何を考えているのですか!? 自分を助けてくれた人に向かって!」 鈴谷「・・・・・・」 熊野「はぁ・・・馬鹿馬鹿しい。 79 ID:nE4tffmh0 時雨「あの後、鈴谷さんとはどうなんだい?」 提督「・・・・・・」 時雨「その様子だと、上手くいっていないようだね」 夕立「上手くいっていないどころか、もっと酷いこと言われたんじゃない?」 提督「・・・・・・」 夕立「・・・うわぁ」 時雨「ちょっと許せないなぁ・・・提督をこんなにして・・・」 提督「そう鈴谷を責めるな・・・俺が悪いんだ・・・」 時雨「・・・まだ秘書艦を変更するつもりはないの?」 提督「ああ・・・俺は鈴谷を信頼している。 81 ID:nE4tffmh0 提督「はは・・・まさか、夕立達があんなに思っていてくれたなんて・・・」 鈴谷「・・・・・・」ガチャ 提督「おぅ、鈴谷。 戻ってきたか」 提督「今日の業務は終了して良いぞ。 79 ID:nE4tffmh0 鈴谷「・・・・・・」 白露「」ヒソヒソ 村雨「」ヒソヒソ 春雨「」ヒソヒソ 鈴谷「・・・・・・」チラ 夕張「」ヒソヒソ 川内「」ヒソヒソ 神通「」ヒソヒソ 那珂「」ヒソヒソ 鈴谷「・・・・・・」チラ 翔鶴「キタナラシイ・・・」 瑞鶴「ウワッ、コッチミテルヨ! 82 ID:nE4tffmh0 金剛「・・・チッ、行きマショウ、榛名」スタスタ 榛名「・・・・・・」スタスタ 鈴谷「・・・・・・」 山城「・・・勘違いなさらないでね? 私達は別に貴女を助けようと思っているわけではないわ。 05 ID:nE4tffmh0 [GOOD END ~鈴谷とのケッコンカッコカリ~] 騒動の後、多くの艦娘から無視され、金剛と榛名から執拗なイジメを受けていた鈴谷。 落ち着きを取り戻したときには 既に遅かった。 時雨と夕立の制止を振り切り、鈴谷への対応を改めさせることに成功する提督。 歪んだ愛情表現でも、 自分を愛してくれた鈴谷を受け止めた提督。 「一緒に幸せになろうな、鈴谷」 「うん・・・愛しています、提督」 [NOMAL END ~海を見つめる鈴谷~] 鈴谷を止めるために動いた時雨と夕立ではあったが、鈴谷が隠し持っていたのは拳銃だった。 発狂した鈴谷には、 躊躇などなく、本気で2人を殺そうとする。 絶体絶命の白露型の2人を庇った提督であったが、人間と艦娘は違う。 大量の出血をしながらも、最期まで鈴谷を責めることなく、こと切れた。 この騒動の後、鈴谷は処罰として解体が 決まった。 しかし、隙をついて脱走、鈴谷が向かったのは、波止場であった。 DMM GAMESのを行う 2. DMMにクレジットカードの情報を登録する 3. にアクセスして「初回無料500pt取得はこちら」のボタンをクリックする まだ艦これ、やってないの? 艦これはDMM GAMESから配信されているゲームで、アニメ化もされた有名タイトルです。 アニメで初めて知った人も多く、まだゲームをやったことがない人も多いと思います。 DMM GAMESのにアクセスします。 アクセスしたら、「 今すぐ出撃」をクリック。 DMMアカウントをまだ持っていない人は、を行います。 既にDMMアカウントを持っている人はログインして、DMM GAMESのを行います。 DMM GAMESアカウント登録画面 ニックネーム、性別、生年月日を入力したら、「 登録してゲームを開始する」をクリックして登録完了です! スマホ版 艦これの始め方 艦これは実は、スマホ(Android)でもプレイすることができるんです。 PC版とデータ連動しているので、PCとスマホ、両方で楽しむことができます。 DMMゲームズのアカウントが未登録の場合、を行う。 DMMゲームズストアのアプリをダウンロードします。 DMMGAMESストアのアプリを起動、艦これのアプリを検索、ここからダウンロードします。 カテゴリー• 783• 304• 125• 223• 139• 121• 187• 258• 483• 3 アーカイブ• メタ情報•

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追放された元提督

提督 嫌われ

42 ID:ZkColApA0 監督「おう、おめぇら。 飯にすっぞ」 工員A「おおっす!」 工員B「やったー!」 工員T「了解です」 監督「今日は暑ぃからな。 しっかり食って、しっかり飲めよ」 工員B「って、また鮭弁かー……」 工員A「贅沢言うなって。 これでも戦時中に比べたらマシだろ。 vip2ch. vip2ch. 90 ID:ZkColApA0 工員T(無線から伝わってきたのは、艦娘たちの不屈の闘志) 工員T(水平線の彼方に見えたのは、黒煙を上げる敵拠点) 工員T(押し引きはあったものの、戦いは順調に推移していた) 工員T(あと一押しで勝利がつかめる。 09 ID:ZkColApA0 大淀「提督、おめでとうございます!」 大淀「我々の……我々の、勝利です!」グスッ 提督「……ああ!」 提督「勝ったんだ。 63 ID:ZkColApA0 工員T(罰として享受するには、私の罪はあまりに大きすぎる) 工員T(皆は誤解しているが、私の心はそれほど強くはない) 工員T(戦時中は罪の意識で胃に穴が開きそうだった……) 工員T(……) 工員T(あの日、敵の最後の抵抗を受け、艦隊司令部は吹き飛んだ) 工員T(大淀は助かったようだが、私は海の藻屑と消えた) 工員T(皆、そう思っている。 59 ID:ZkColApA0 ~翌朝~ 工員A「おう、おはよう」 工員T「おはようございます」 工員B「あー、今日も肉体労働っすね」 工員B「つれーわー。 96 ID:ZkColApA0 工員B「あ、でも、今日ってアレっすよね?」 工員B「鎮守府に近い現場だから、もしかすると会えちゃうかも!」 工員B「話もできたりなんかしてー!」ワクワク 工員T「……っ!」ビクッ 工員A「お前の艦娘好きはどうしようもないな」 工員A「向こうは国民的アイドルみたいなもんだぞ?」 工員A「いちいちお前と話したりするもんか」 工員T(そうだ、そのはずだ) 工員T(接触はない。 25 ID:ZkColApA0 加賀「半年前まで記憶喪失だった? 本当ですか?」ジロッ 提督「ああ、本当だ。 始めのうちは朦朧としていて……」 提督「半年前から徐々に昔のことを思い出していった」 提督「今では元通り、だと思う。 50 ID:ZkColApA0 天龍「でもよぉ、潜水艦による哨戒は必要だったろ」 龍田「そうねぇ。 68 ID:ZkColApA0 提督「他にも、新調した装備を取り上げたり」 巻雲「三式ソナーがっ!」バターン! 五十鈴「電探と対空値がっ!!」バターン! 蒼龍「また練度の上げ直しですかっ!?」バターン! 提督「鎮守府近海に何度も出撃させたり」 川内「休ませて! 休ませて!」ガクガク 那珂「潜水艦がぁ! 那珂ちゃんにぃ!」ガクガク 神通「あれで胆力がつきました」白目ニッコリ 提督「大規模作戦中は高速修復材を乱用したりした」 赤城「うっ、ん゛ん゛ん゛!!」ビクンビクン 陸奥「また出撃なの? しょうがないわねぇ……」虚ろな目 吹雪「怪我がシュワー! 45 ID:ZkColApA0 提督「轟沈だけはさせまいと決めていたが……」 提督「深海棲艦に勝つためなら、心を鬼にして何でもやった」 提督「月々の功績者に贈られる新装備を求めて、お前たちを絶え間なく激戦地に送った」 提督「幼女の姿をした敵艦からクリスマスプレゼントや菱餅を奪い取った」 提督「演習では必ず勝利させた。 新人相手でも容赦せず、胸を貸すことなどさせなかった」 提督「そんな私を誰が赦すだろうか?」 提督「誰も赦しはしない。 04 ID:ZkColApA0 島風「提督……」 島風「いい加減に、してっ!!」 パチーン! 33 ID:ZkColApA0 大淀「その通りですよ、提督」 提督「大淀」 大淀「確かに、酷使され、激戦地に送られた子も多いです」 大淀「それでも最後まで貴方についていったのは、命令だからではありません。 93 ID:ZkColApA0 長門「提督、貴方は何を恥じることもない」 長門「貴方は軍人として正しい行いをした」 長門「結果が全てだ。 95 ID:ZkColApA0 バターン!! 龍驤「あー! 提督やー!」 龍驤「ほんまに生きとったんなー!」ガバチョ! 龍驤「もー、かなんでほんまー。 後家さんなんてうちのキャラちゃうっちゅーねん」 提督「未亡人……? 後家さん……?」 バターン!! 36 ID:ZkColApA0 ~回想中~ 提督(この戦い、勝てる) 提督(もうすぐ戦争が終わる……) 提督(そうなったら、みんなと結婚か……) 提督(今まで酷いことをしてきたから、婚約破棄もあり得るだろう) 提督(だが、それでいい。 罰も甘んじて受けよう) 提督「なあ、大淀」 大淀「はい、何でしょうか?」 提督「この戦いが終わったら……いや、何でもない」 大淀「ふふっ、何ですか、それ」クスッ ~半日後~ ドカーン!! 33 ID:ZkColApA0 ~回想終了~ 提督「思い……出した!」クワッ! 62 ID:ZkColApA0 雷「私たちは結婚できるのかしら?」 暁「あ、当たり前よ! だって大人のレディーだもの!」 北上「ふーん、ま、いいけどね」 大井「北上さん! 私は北上さんとずっといっしょですからね!」 時雨「さて、と。 ボクはケーキの準備でもしようかな」 金剛「衣装はもちろんウェディングドレスねー!」 あきつ丸「いえ、やはり白無垢で決めるべきかと」 ビスマルク「何を言っているの。 73 ID:ZkColApA0 提督(『勝利のために手当たり次第にケッコンカッコカリをする』) 提督(それがもたらす結果を予想し切れなかったのならば……) 提督(これは、私だけの罪だ) 提督(だとすれば——) <ワイワイ ガヤガヤ 提督(これだけの重婚だ。 きっと多くの騒動が待っていることだろう) 提督(だが、それらは甘んじて享受しよう。 72 ID:ZkColApA0 おしまい.

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追放された元提督

提督 嫌われ

正也「……。 また…だな…」 山城「こんな…ひどい……!」 トラック泊地提督、中峰正也と彼の秘書艦を勤める艦娘、航空戦艦山城は執務室にいた。 きっかけは正也がうかつにも艦娘たちから嫌われる薬を飲んでしまい、艦娘達から邪険に扱われ困っていた。 そこへなぜか薬が効かなかったらしい艦娘、山城が事情を知って薬が切れるまでの間だけ彼の臨時秘書艦を勤める事になったのだ。 薬を飲んでから次の日の事。 正也は周囲を見渡しながら肩をすくめ、山城は執務室の中を見て驚愕の表情を浮かべていた。 執務室はまるで廃墟のようにボロボロになっており、窓ガラスは割れ、壁や床は黒い焦げ跡がついて、執務机は炭の塊と化していた。 正也「昨日山城に秘書艦を勤めてもらった後、執務室に戻ったら砲撃で破壊されていたんだ。 もっとも、昨日はここまでひどくなかったけどな」 山城「それって、もしかして誰かが執務室に主砲を放ったって事ですか!?」 正也「大方ウチを狙ってやったんだろ。 執務室に戻ろうとしたとき砲弾の着弾音が聞こえたから。 ウチに当たれば良し、当たらなくても嫌がらせはできるってとこだろう」 山城「そんなのんきなこと言ってる場合ですか!? 提督は今狙われてるんですよ!」 正也「いざとなったらウチも逃げるからさ、とりあえずここを片付けちゃおう。 山城、手伝ってくれるか?」 山城「………分かりました」 正也はそういいながら部屋の片付けに取り掛かり、山城も正也の後を追って片づけを始めるのであった。 執務を終えた正也は山城を連れて私室へと戻っていた。 今朝執務室を破壊された事を考えると、自分が同行していたほうが良いという山城の言い分により、正也は山城に護衛されながら私室へと戻ってきた。 幸い廊下で襲われる事もなく二人は私室の前にたどり着く。 しかし… 正也「げげっ…!」 山城「な、何よこれ!?」 私室は滅茶苦茶に荒らされて、家具や窓はあちこちが壊されていた。 畳の床には執務室と同じような砲弾による焦げ跡や穴が開いて、いつも使っている布団はあちこち破かれ中の綿が飛び出し、部屋にあった着替えはビリビリに破かれぼろ布と化していた。 正也「こりゃひどいな…。 布団や着替えもボロボロだ、明日着る物どうしよう?」 山城「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ提督! いくらなんでもこんなのやりすぎよ。 一体誰が…!」 山城が凄い剣幕で叫んでいると、ふと廊下の奥から聞こえてきたくすくすと言う笑い声。 彼女が睨むように声のしたほうを見ると、こちらを嘲るかのように覗く数人の艦娘たちの姿があった。 山城「貴方達、そんなところで何をしているの!?」 山城が叫ぶと、廊下にいた艦娘たちはすぐに曲がり角に入り姿を消した。 逃がすまいと山城も廊下に向かって駆け出そうとしたが、 正也「いい、山城! お前も今日は休んでくれ…」 一人部屋の片づけを始める正也に引き止められた。 足を止めた山城は、憮然とした顔をしながらも、 山城「……。 せめて、片づけを手伝いますよ」 そういいながら、正也のいる私室へと入っていった。 薬を飲んで二日目の事。 山城「…提督、大丈夫かしら?」 朝の鎮守府の廊下。 山城は小さな弁当箱を手に小走りで正也のいる私室へと向かっていた。 昨日、薬の影響で鳳翔さんから食事を出してもらえなかった正也に、山城は朝こっそりと食堂を利用して手作りの弁当を作ってきた。 正也の身の上を心配する気持ちもあったが、同時に自分の作った弁当を唯一の男性である提督に食べてもらうという初めての体験に、山城は密かに心を弾ませていた。 正也「おっ、おはよう山城。 わざわざ来てもらって悪いな」 廊下を曲がった先、奥にある私室の入り口に正也はいた。 山城も正也の無事な姿に、ほっと胸をなでおろした。 山城「おはようです、提督。 そうと決まればすぐにでも正也に食べてもらおうと、彼の元に来て弁当箱を渡そうとしたときだった。 正也「…っ!? 山城、危ねぇっ!!」 山城「へっ……きゃあっ!!」 突然正也に突き飛ばされ山城の体は大きく後ろに下がっていった。 尻餅をつく山城。 と同時に… ズドオオオオオオオオオオオオン!! 突如目の前で起きた爆発。 目を見開く山城。 かろうじて直撃を免れながらも、爆風にあおられ廊下を転げまわる正也。 爆発でこげた廊下を見ながら、山城は一瞬考え何がおきたかを理解した。 山城「今の、砲弾の着弾!? 一体どこから…!?」 正也「いちち……。 おそらく、演習場の方からだ。 演習場のある方角から砲弾が窓に飛び込んできたからな」 山城「…提督、大丈夫ですか!?」 正也「ウチは平気だ、いつも漣や霧島に吹っ飛ばされてきたから慣れてるよ。 山城こそ、怪我はないか?」 山城「私よりご自身の身を心配してください! きっと、これも演習の振りをしてワザと狙ったんですよ。 演習場からここまで撃つなんて、狙ってやらなきゃできませんよ!」 正也「……いや、多分比叡がまた間違えたんだろ。 しょうがない奴だなまったく」 山城「提督、この期に及んでまだ皆の肩を持つのですか!? こんなの軍法会議ものですよ、すぐに私が犯人を突き止め…!」 正也「やめてくれ山城! あくまでこれは薬のせいであいつらに非はないんだ。 これも、ほんの数日の辛抱だ…」 山城「提督、だからといってこのままじゃ………あっ…!」 正也「っ? 山城、どうした……。 あっ…」 急に様子を変えた山城に、正也も山城の視線の先を見てみる。 そこには… 正也「…弁当が……」 二人の視線の先、そこにはひっくり返り中身がこぼれてしまった弁当箱があった。 どうやら、さっき正也が山城を突き飛ばしたときに、弾みで落としてしまったようだ。 山城「……すみません、提督。 せっかく作ってきたお弁当を台無しにしてしまって…」 肩を落としながらも、謝罪の言葉を述べる山城。 そんな彼女を尻目に、正也はひっくり返った弁当の所にいき、 山城「…っ? 提督、何を…!?」 床に落ちていたおかずを拾い、口に入れたのであった。 その様子に、山城もおもわず唖然としてしまった。 正也「おかげで今日も一日頑張れるよ。 また今度、弁当作ってくれ。 ウチも山城の弁当食べたいし、いいかな?」 山城の顔を覗き込みながら尋ねる正也。 そんな彼に山城も、 山城「…もう、しょうがないですね提督は。 こんどはちゃんと渡しますから、残さず食べてくださいね」 笑顔でそう答えたのであった。 薬を飲んで三日目の事。 山城「……提督、遅いわね」 今朝から山城は一人、落書きだらけの執務室を掃除していた。 内容は『バカ』『アホ』『死んじゃえ』など単純なものから、セクハラされたとかろくな指揮もできないなどありもしない事まで書かれていた。 山城は不快感を露にしながらも、いつもここへ来るはずの正也がいつまでたっても来ない事に不安を感じながら、ひたすら落書きを消していたのであった。 時刻はマルハチマルマル。 普段なら、すでに執務机に座って書類に簡潔に目を通している時間だった。 流石に遅すぎる。 そう思い、山城から正也の元へ向かおうとしたときだった。 正也「おはよう山城。 遅くなってすまなんだな…」 ドアが開く音にいつもの正也の声。 山城は正也に顔を向けたとき、 山城「提督、ずいぶん遅かったですけど何かあ………どうしたんですその顔はっ!?」 山城は声を大にして叫んだ。 彼女が叫ぶのも無理はなかった。 正也の姿は服はボロボロになっており、目元頬は腫れて、口元から少し血が流れていたのだ。 驚きの色を隠せない山城に、正也はいつもののんきな口調で話した。 正也「いやさ、部屋からここへ来る途中すっ転んじゃって。 おかげで顔面から派手に顔を打ちつけちゃったんだ」 山城「そんな訳ないじゃないですか!! こんなの、どう見ても誰かに殴られた跡じゃ…!?」 そこまで言ったとき、山城は何かに気付いたのかハッと顔を上げた。 山城「…まさか、誰かに闇討ちされたのですか!? それで、こんな傷だらけに……!!」 正也「いや、本当に転んだだけなんだって、闇討ちなんてないってほんとほんと! それより今日の執務……の前に掃除かなこりゃ」 正也「それどころじゃありませんよ! すぐに医務室に行きましょう!!」 そう言って、山城は正也の手を引き強引に医務室へと連れて行った。 医務室につくと、山城は戸棚においてあった薬品と包帯を使って、正也の傷の手当を行った。 正也はベッドに寝かされ、おとなしく手当てを受けていた。 山城「全く… いくらなんでもこんな無理はやめてください。 こんな時ぐらいは、自分の身を案じてください」 膨れっ面で怒る山城。 そんな彼女を見ながら、正也もばつが悪そうに謝った。 正也「そ、それについてはすまんかった、ほんと…。 でも、こうして山城に看てもらえるんなら、たまにはこういうのも悪くはないかな…」 山城「…っ!? バ、バカなこと言ってないで早く休みなさい!! 提督が早く良くならなきゃ、執務にも影響が出るでしょ!!」 正也「あだぁっ!!」 顔を真っ赤にした山城に脳天チョップされ、ベッドに倒れこむ正也。 痛む額をさすりながら、正也は「ごめんごめん…」と謝り、ベッドに横になると小さく寝息を立てた。 まるで子供のように寝息を立てて眠る正也を見て、山城は内心感じていた。 (やっぱり、表には出さないものの、提督は明らかに無理している…。 このままじゃ、いずれ提督は壊れてしまうわ…!) 山城は知っていた。 目の前の提督、中峰正也がどんな男かを。 彼は仲間と認めた相手は絶対見捨てない。 現に、彼女も自分の姉が見つからなかったとき自棄をおこし、勝手な単独行動をしたときも、彼は自ら探しに来てくれた。 バシー島で、沖ノ島で敵艦隊に狙われピンチだったときも、正也は自ら身を挺して自分を守り、深海棲艦と戦ってくれた。 だから知っていた。 この男は仲間のためなら自分の身の危険は二の次にしてしまうことを。 信頼している仲間から嫌われ、虐げられても彼はこうして何事もないかのように明るく振舞っている。 それがどれだけ辛い事かも、山城はわかっていた。 だから彼女は自分が臨時秘書艦という形で正也を見守ろうと決意した。 彼が、自分で自分を殺してしまわないように…… 山城「提督。 お願いですから、今だけはもっと私を頼ってください…」 正也の顔を覗き込み、涙を流し懇願する山城。 そして提督が薬を飲んだ4日目の事。 『それ』は起こった。

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